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【大引け概況】
日経平均株価は4営業日ぶりに反発した。終値は前日比310円81銭高の2万1464円98銭と1週間ぶりの高値だった。
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日経平均株価は取引開始直前まで急進した円高懸念をはね返し、終日堅調に推移した。
欧米に加え春節で休場した中国、韓国などを除いたアジア各国の株式市場の上昇も、市場参加者のリスク選好姿勢の復活に寄与した。
午後の取引開始直前には株式先物相場にまとまった売りが出たが、その後は一部国内機関投資家からとみられる買いも強まり、日経平均は一時420円まで上げ幅を拡大した。
 
14日の米市場で主要株価指数が続伸。日本時間15日昼のGLOBEX(シカゴ先物取引システム)で米株価指数先物が堅調に推移したことも米国株の戻りが継続するとの期待を誘い、日本株への買いを後押しした。
 
日経平均が14日の終値で200日移動平均を割り込まずに終えたことも下値不安の後退につながった。「一段の下落への警戒感がやや弱まり、個別銘柄に打診買いが入った」という。日経平均の上昇幅は一時424円に広がった。
 
外国為替市場で円相場が一時1ドル=106円台前半とおよそ1年3カ月ぶりの高値を付けた。トヨタなど輸出関連株の一角はやや上値が重くなったが、市場全体としては買いの勢いが勝った。
 
JPX日経インデックス400も反発し、前日比138.45ポイント高の1万5242.44だった。
 
東証株価指数(TOPIX)は16.55ポイント高の1719.27で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆9682億円と約半月ぶりに3兆円を下回った。売買高は15億7111万株だった。
東証1部の値上がり銘柄数は1393、値下がりは606、変わらずは66だった。
 
個別では、任天堂が東証1部上場銘柄中で断トツの売買代金をこなして上昇、東エレク、SUMCOなどの半導体関連株が大きく買われた。決算発表銘柄では第一生命HD、リクルートHDが上昇した。
コマツ、昭和電工のほか、三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも買いが優勢だった。キトー、ブロードリーフ、DITが値を飛ばし、日機装、関東電化工業なども物色人気となった。NISSHA、ペッパーフードサービスなども上値を追った。
 
半面、すかいらーくが大きく売られ、エーザイも下落した。仏ダノンによる保有株の一部売却を発表したヤクルトが売られた。米長期金利の上昇で相対的な投資妙味が低下したとの受け止めから、配当利回りの高い電力株や鉄道株に売りが出た。
シンシアがストップ安比例配分となり、サカタインクス、ソースネクストは一時ストップ安に売り込まれた。東洋ゴム工業、アカツキが値を下げた。アウトソーシングも大きく水準を切り下げた。
 
東証2部株価指数は前日比40.37ポイント高の7182.57ポイントと反発した。
値上がり銘柄数は331、値下がり銘柄数は132となった。
 
個別では、キョウデンが一時ストップ高と値を飛ばした。日本リーテック、キタムラ、イワキは昨年来高値を更新。倉庫精練、杉村倉庫、大興電子通信、日本精蝋が買われた。
 
一方、ダイヤモンド電機がストップ安。アスモ、オーベクス、スーパーバッグ、昭和ホールディングス、ジオスターなど10銘柄は昨年来安値を更新。クリヤマホールディングス、ラオックス、RVH、ピクセラ、大和自動車交通は値下がり率上位に売られた。
 

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