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【大引け概況】
19日の日経平均株価は3営業日ぶりに反発し、前週末比260円50銭高の2万3671円13銭で終えた。
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前週末のNYダウ工業株30種平均の上昇を受けて投資家心理が改善し、日本株にも買い戻しが優勢だった。
朝方から買いが先行し、日経平均株価は取引時間中としては6営業日ぶりに2万3700円台を一時回復。その後も3月に底値を付けた後の最高値圏で推移した。
 
半面、経済対策協議や大統領選の先行き不透明感は晴れず、様子見ムードの投資家は少なくない。全体の商いも低調で、一段の上値追いにはつながらなかった。
東証1部の売買代金は1兆6853億円と6営業日連続で2兆円の大台を割り、8月26日以来の低水準。午前に発表された中国の7〜9月期の国内総生産(GDP)の伸び率が市場予想を下回ったことも、上海総合指数の下げを通じて日本株の重荷になった。
 
市場からは「米追加経済対策を巡るニュースは前向きな内容だが、その一方で失望リスクもある。ただ、米経済指標は堅調であり、経済回復の方向性は変わっていない。決算次第だが、上方修正やリビジョンインデックスが高まれば、日経平均2万4000円が見えてくる」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400は4営業日ぶりに反発した。終値は前週末比174.58ポイント高の1万4737.93だった。東証株価指数(TOPIX)も4日ぶりに反発し、20.29ポイント高の1637.98で終えた。
 
東証1部の売買高は8億6259万株。東証1部の値上がり銘柄数は1811と、全体の約8割を占めた。値下がりは314、変わらずは55銘柄だった。
 
業種別株価指数(全33業種)は全て上昇した。海運業、ゴム製品、鉄鋼の上昇率が高かった。
 
個別銘柄では、ソフトバンクグループ(SBG)、ファナック、GMOGSHD、村田製、中外薬、ソニーが上昇した。トヨタ、東レ、川重が上伸。JFE、三菱マ、横浜ゴム、商船三井も買われた。「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が好調なスタートとなった東宝は年初来高値を更新した。新型コロナウイルスの打撃を大きく受けた映画市場全体の持ち直しにも期待が広がり、松竹、東映も買われた。
 
一方、KDDI、NTTがさえず、富士フイルム、コニカミノルタ、キヤノンが軟調。コナミHD、ソフトバンク、ファーストリテ、JR西日本が下落した。
 
 
東証2部株価指数は前週末比66.91ポイント高の6310.43ポイントと4日ぶり反発した。出来高2億2928万株。値上がり銘柄数は246、値下がり銘柄数は162となった。
 
個別では、日本タングステン、セキドがストップ高。ブルドックソース、SIG、旭コンクリート工業、西部電機、ユニバンスなど7銘柄は年初来高値を更新。くろがね工作所、相模ゴム工業、グリムス、アサヒ衛陶、グローバルダイニングが買われた。
 
一方、ニッキが年初来安値を更新。エヌリンクス、いい生活、リンコーコーポレーション、那須電機鉄工、デュアルタップが売られた。
 
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