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【大引け概況】
20日の日経平均株価は5日続落し、前日比264円58銭安の2万7388円16銭と終値ベースで1月6日以来、約半年ぶりの安値となった。日経平均の5日続落は2020年10月以来となる。
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19日の米国市場でNYダウは大幅に続落し、725ドル安となった。世界的に新型コロナウイルスで感染力の強いインド型(デルタ株)が流行しており、リスク回避ムードが広がった。米10年物国債利回りは1.2%を割り込み、「恐怖指数」とされる米株の変動性指数(VIX)も節目の20を上回った。
 
ここまでの下げで取引時間中は値ごろ感に着目した買いが入る場面もあったが、米長期金利は急低下し、ニューヨーク原油先物相場も大幅安になるなど、リスク回避の動きが市場全体に広がるなかで買いの勢いは続かなかった。東京株式市場は22日から始まる4連休を前に手控えムードも広がりやすく、商いも低調だった。
 
JPX日経インデックス400は5日続落した。終値は前日比157.71ポイント安の1万6994.25だった。東証株価指数(TOPIX)も続落し、18.24ポイント安の1888.89で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆3941億円。売買高は10億8646万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1656と、全体の約7割を占めた。値上がりは441、変わらずは95銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)では、鉱業、空運業、輸送用機器などが下落。一方、精密機器と食料品は上昇した。
 
個別では、任天堂、ソニーG、ファナックが2%超下落したほか、トヨタ自、ソフトバンクグループ(SBG)、ファーストリテなどが軟調。中小型株では前日ストップ高のファーマFが利益確定売りに押された。産油国が減産規模の縮小で合意し、INPEXなどは原油価格の下落に連れ安。また、JVCKWは一部報道を受けた前日の急騰について過剰反応との指摘もあり、東証1部下落率上位に顔を出した。
 
一方、業績上方修正を発表したキヤノンが東証1部上昇率トップとなった。前日の米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が小幅ながら上昇し、レーザーテックは3%超の上昇。新型コロナ向け治療薬「抗体カクテル療法」の国内承認を得た中外薬は小じっかり。KOAは業績上方修正を好感した買いが入った。エプソン、オリンパス、キッコマンが上昇した。
 
東証2部株価指数は前日比54.62ポイント安の7680.35ポイントと続落した。
出来高1億4747万株。値上がり銘柄数は109、値下がり銘柄数は296となった。
 
個別では、技研ホールディングス、フルスピード、クシム、ギグワークス、オーミケンシなど15銘柄が年初来安値を更新。セキド、ジー・スリーホールディングス、コメ兵ホールディングス、松尾電機、アップルインターナショナルが売られた。
 
一方、アヲハタ、赤阪鐵工所、TBグループ、旭情報サービスが年初来高値を更新。ユーピーアール、大黒屋ホールディングス、日本抵抗器製作所、ニッチツ、ダイナパックが買われた。
 
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