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【大引け概況】
8日の日経平均株価は6日続伸し、前週末比314円37銭高の2万3178円10銭と高値引けだった。2万3000円台回復は2月21日以来約3カ月半ぶり。
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6日続伸は2019年10月18〜29日(7日間)以来となる。
 
きょうの東京株式市場は引き続きリスクオンの流れに乗った。前週末の欧米株市場が軒並み高、米国では発表された5月の米雇用統計で非農業部門の雇用者数が市場コンセンサスに反し大幅に増加したことで、NYダウが800ドルを超える上昇をみせるなど強気相場の色を強めている。
内閣府が14時に発表した5月の景気ウオッチャー調査(街角景気)で「悪化に歯止めがかかりつつある」との判断を示したことも好感された。
 
日経平均株価は終日プラスで推移したが、前場中盤以降は売買代金の伸びが鈍るなど、投資家が強気になり切れていない様子も見られた。
市場からは「後場も思ったほどそれほど下がらず、短期筋が買い戻しに動いた」との声もあった。
 
JPX日経インデックス400は6日続伸し、終値は前週末比159.58ポイント高の1万4694.12だった。東証株価指数(TOPIX)は6日続伸し、18.24ポイント高の1630.72だった。
 
市場関係者からは「日経平均2万3000円回復でいいところまできた。ミニバブル状態で高PERは多少許容されるとしても割高ゾーンに入っている。ただ、経済対策や金融緩和基調が続き、調整しにくい面もある」との声が聞かれた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆8712億円。売買高は17億307万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1592、値下がりは526、変わらずは51だった。
 

業種別株価指数(33業種)は、鉱業、鉄鋼、銀行業、保険業などが上昇した。下落は精密機器、医薬品など。
 
個別では、ファストリやソフトバンクグループ(SBG)、ファナック、アドテストが買われた。三菱UFJ、三井住友、第一生命は大幅高。JALがにぎわい、リクルート、リクルートHDは反発した。日本製鉄、国際帝石が買われ、伊藤忠はしっかり。トヨタ、ソニーが値を上げ、東エレクが小高く、アルプスアルは大幅続伸した。
 
半面、キーエンスが軟調で、日立が甘く、HOYAは続落。任天堂は反落。中外薬、テルモ、花王、ニトリHD、セコムは売られた。
 
東証2部株価指数は前週末比138.56ポイント高の6550.49ポイントと6日続伸。
出来高2億6994万株。値上がり銘柄数は314、値下がり銘柄数は124となった。
 
個別では、アクロディアがストップ高。クレアホールディングス、アウンコンサルティング、セコニックは一時ストップ高と値を飛ばした。北海道コカ・コーラボトリング、FRACTALE、ODKソリューションズ、中国工業、木村工機など10銘柄は年初来高値を更新。RVH、クシム、東京ラヂエーター製造、Jトラスト、フォーバルテレコムが買われた。
 
一方、フレンドリーが年初来安値を更新。Abalance、昭和化学工業、日本アビオニクス、萬世電機、相模ゴム工業が売られた。
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