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【大引け概況】

6日の日経平均株価は大幅に3日続伸し、前日比554円03銭高の2万3873円59銭で終えた。上げ幅は2019年12月13日(598円29銭)以来およそ2カ月ぶりの大きさ。
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投資家のリスク回避姿勢が後退し、海外勢とみられる買いがほぼ終日続いた。米株高や円安を背景に輸出関連株が人気を集めた。

感染拡大の続く新型肺炎を巡り、5日にロイター通信が中国メディアを引用し「中国の大学の研究者が効果的な治療薬を発見した」などと伝えた。「世界保健機関(WHO)がワクチンや治療薬の開発に向け、11〜12日にジュネーブで専門家会合を開く」とも伝わった。

日経平均株価は前日終値から約300円上昇して始まり、その後も上海株などアジア市場の株高と歩調を合わせるように上昇幅が拡大し、午後2時前には2万4000円に迫った。

日経平均の上げ幅は午後に一時675円を超え、2万4000円に接近する場面があった。

また、中国政府が米国との合意文書署名に合わせ、米国から輸入する一部の製品の関税率を引き下げると発表し、改めて材料視する買いが入った。
トヨタが20年3月期の純利益予想の上方修正を発表すると、自動車関連銘柄を中心に一段高となった。

ただ中国の関税下げは米中両政府が20年1月、1200億ドル分の追加関税税率を半分引き下げるのに合わせた措置で、大引けにかけてやや上げ幅を縮めた。

JPX日経インデックス400は3日続伸し、終値は前日比323.23ポイント高の1万5570.30だった。東証株価指数(TOPIX)も3日続伸で、35.15ポイント高の1736.98で終えた。

東証1部の売買代金は概算で3兆510億円。売買高は16億5442万株だった。
東証1部の値上がり銘柄数は1838と、全体の85%を占めた。値下がりは271銘柄、変わらずは50銘柄だった。
 

業種別株価指数(全33業種)は全て値上がりした。上昇率上位は保険業、精密機器、石油・石炭製品など。
 

個別では、売買代金トップのトヨタ自動車が活況高の様相を呈し、ソニーも大きく買われた。村田製作所、日本電産が物色人気。ファーストリテイリングが値を飛ばし、三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも高い。T&Dや第一生命HDが上昇。ダイキン、テルモ、武田薬品工業なども上昇した。

パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスが商いを伴い急伸、総合メディカルホールディングスは値上がり率トップに買われ、巴川製紙所はストップ高となった。

一方で、ディー・エヌ・エーは大幅安。明治ホールディングスが値を下げ、スクウェア・エニックス・ホールディングスも売り込まれた。カルビーの下げも目立つ。コロプラ、メンバーズが急落、フジクラ、三井海洋開発、大陽日酸なども下落した。

東証2部株価指数は前日比134.02ポイント高の7261.93ポイントと3日続伸した。

出来高9510万株。値上がり銘柄数は304、値下がり銘柄数は120となった。

個別では、JMACS、インスペック、平和紙業がストップ高。FRACTALE、スガイ化学工業は一時ストップ高と値を飛ばした。アスモ、ファーマフーズ、いい生活、神島化学工業、東海ソフトなど14銘柄は昨年来高値を更新。恵和、PALTEK、NCS&A、Abalance、ハイレックスコーポレーションが買われた。

一方、川本産業が一時ストップ安と急落した。昭和飛行機工業、マナック、アゼアス、新内外綿、GMOペパボが売られた。
 


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