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【大引け概況】


9日の日経平均株価は続伸した。終値は前日比34円14銭(0.09%)高の3万6897円42銭で、連日で昨年来高値を更新した。

 
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前日の米株式市場では、NYダウ48ドル高と3日続伸し最高値を更新した。また、為替相場は1ドル=149円台へ円安が進行した。この流れを受け、東京株式市場では日経平均株価は値を上げてスタート。半導体関連株を含むハイテク株が買われ、一時、上昇幅は400円を超え1990年2月以来となる3万7000円台に乗せた。特に、ソフトバンクグループ(SBG)が大幅続伸し、日経平均株価の上昇に寄与した。上げ幅は一時400円強に達した。
 
今日はオプションと先物の特別清算指数(SQ)算出日で、出来高も膨らんだ。ただ、東京株式市場は明日から3連休となることもあり、買い一巡後はポジション調整の売りに押される展開となり、後場に入り上昇幅は縮小し、結局3万7000円を割り込んで取引を終えた。
 
連日で上昇している米株式相場が投資家心理を一段と上向かせた。米半導体株高を受けて東京市場でも東エレクなどの半導体関連株が買われたほか、英半導体設計大手アームが米株式市場で急伸した流れを受けてアーム株の大株主であるSBGが急伸。日経平均を1銘柄で128円押し上げた。ただ、その他の主力株は下げも目立った。市場では「一部の大型株が主導した面が大きく、きょうの相場全体の地合いが強かったとはいえない」との見方があった。
 
日経平均は前日に743円高と大幅に上昇していたため、短期的な過熱感が意識されやすかった。3万7000円に到達した達成感から、いったん売りを出す動きも目立った。ただ、日本株の先高観自体は根強く、年初からの上昇に乗り遅れていた投資家が買いを入れているとの見方もあり、日経平均は上げを維持して終えた。
 
来週以降はプライムの売買代金の水準に注意を払っておきたい。今週は3営業日で5兆円を上回った。SQ週で決算発表も多かったため、今週がピークとなる可能性はある。ただ、今年に入ってからの日経平均は大きな押し目を作ることなく上昇が続いており、ここにきて高値を更新してきた。高水準の売買代金が継続する、もしくはさらに厚みを増すということになるのであれば、グローバルの視点で日本株に対する見方が一段と良くなることが期待できるだろう。
 





 

 
東証株価指数(TOPIX)は3日ぶりに反落した。終値は4.75ポイント(0.19%)安の2557.88だった。JPXプライム150指数は反落し、2.00ポイント(0.18%)安の1136.19で終えた。
 
東証プライムの売買代金は概算で5兆5733億円、売買高は21億4004万株と、いずれも2023年11月30日以来の高水準だった。東証プライムの値上がり銘柄数は565。値下がりは1048、横ばいは44だった。
 
 
業種別株価指数(33業種)では石油・石炭製品、非鉄金属、金属製品の上昇が目立った。下落は海運業、繊維製品、電気・ガス業など。


個別銘柄では、東京エレクトロンやルネサスエレクトロニクス、SCREENホールディングスが高く、任天堂やニトリホールディングス、三菱商事、クラレが値を上げた。ENEOSホールディングスや川崎重工業、日立製作所、武田薬品工業、オリエンタルランドはしっかり。
 
半面、レーザーテックやアドバンテストが安く、川崎汽船や商船三井が値を下げた。ファーストリテイリングや富士フイルムホールディングス、ネクソン、帝人が下落した。決算内容が市場予想を下回った日産自動車が大幅安となり、ホンダやトヨタ自動車、スズキといった自動車株が売られた。





 
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