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【大引け概況】


2日の日経平均株価は小幅に続伸し、終値は前週末に比べ53円12銭高の3万8700円87銭だった。約1カ月ぶりの高値水準。
 
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朝方はリスク選好ムードだったが、買い一巡後は値を消し、後場寄り早々に下げに転じる場面もあった。前週末の米国株市場ではNYダウが史上最高値を連日で更新、外国為替市場でもドルが買われ円安方向に振れたことから、東京株式市場も買い優勢でスタートした。しかし、寄り付きでフシ目の3万9000円台を約1カ月ぶりに回復したものの、その後は次第に上げ幅を縮小する展開になった。
半導体製造装置の主力銘柄が米半導体株高に追随できず、朝高後に売られる格好となり、全体指数を押し下げる形となった。週末に8月の米雇用統計発表を控え、足もと買い手控えムードも漂う。ただ、銀行や保険などの金融株が高く全体を支えた。日本時間今晩の米国株市場がレーバーデーで休場ということもあり、海外投資家の参戦が限られ、全体売買代金は3兆3000億円台と低水準だった。
 
米ハイテク株高を背景に、アドテストなど半導体関連株の一角が買われたほか、外国為替市場で円相場が1ドル=146円台まで下落したためホンダなど自動車株が堅調に推移した。
 
日経平均は節目の3万9000円を上回ると、目先の達成感から利益確定売りや戻り待ちの売りに押され、下落に転じる場面もあった。市場では「今週末には8月の米雇用統計の発表を控えており、積極的には買いづらい」との声が聞かれた。

 

 
東証株価指数(TOPIX)は小幅に5日続伸した。終値は3.36ポイント(0.12%)高の2715.99だった。JPXプライム150指数は5営業日ぶりに小幅反落し、0.02ポイント(0.00%)安の1221.24で終えた。
 
東証プライムの売買代金は概算で3兆3216億円、売買高は14億154万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は628。値下がりは967、横ばいは51だった。
 
 
個別では、証券会社によるレポートが材料視されてクレディセゾンが上昇したほか、IHIが連日で年初来高値を更新。ソフトバンクグループ、川崎重工もつれ高となっている。このほか、アドバンテストが商いを伴い上昇、フジクラ、富士通、三菱ケミカルグループ、村田製作所、TDKが買われた。三菱UFJフィナンシャル・グループも堅調。さくらインターネットは大幅高となった。ACCESSが値上がり率トップに買われ、ラクーンホールディングスが急騰、日本システム技術も値を飛ばした。このほか、東京センチュリーも大きく上値を追った。
 
一方、売買代金首位のレーザーテック、同2位のディスコ、同3位の東京エレクトロンが揃って下落、ZOZO、ニトリホールディングス、サッポロHD、アサヒグループHDなど円高メリット銘柄が総じて弱い。このほか、住友ファーマ、住友化学、塩野義製薬、中外製薬、協和キリン、スクリーンHDが売られた。三菱重工業も小幅ながら下げた。日本郵船も下値を試す展開に。アンビスホールディングス、ホーチキが急落、ケアネットも大幅安となった。
 
 
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