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【大引け概況】
28日の日経平均株価は3日続落し、前日比58円47銭安の2万2657円38銭で終えた。
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取引開始直後に軟化した後、海外株高に後押しされた押し目買いに切り返した。しかし、東京都内の新型コロナウイルスの感染者数が再び増加したと伝わった午後の取引では、急速に押し戻された。主要企業の決算発表を控えた利益確定売りが優勢だった。外国為替市場での円高・ドル安傾向も重荷だった。
 
日経平均は一日を通して方向感に欠ける展開だった。海外勢も新型コロナウイルスの感染状況など目先の材料を受けた短期売買が中心だった。
 
米国の決算発表では、8割程度の企業の業績が市場予想を上回っているもよう。日本企業の決算発表でも「業績の底入れが確認されれば、株高が期待できる」という。
ただ、実体経済とかけ離れた現在の株価水準は「業績の底入れは織り込み済み」と、決算発表後の株高には懐疑的な見方も少なくないようだ。
 
市場からは「コロナ感染者数のニュースが重しとなり、日経平均の銘柄入れ替え(JPXを新規採用、ソニーFHを除外)に伴う先物売りも考えられる。ただ、上値は重いが、下値も堅いという状況に変わりはない」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400は反落した。終値は前日比67.17ポイント安の1万4143.12だった。東証株価指数(TOPIX)も反落し、7.57ポイント安の1569.12で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で1兆9878億円。売買高は10億8836万株と、低調だった。東証1部の値下がり銘柄数は1534と、全体の約7割を占めた。値上がりは557、変わらずは81銘柄だった。
 
 
業種別株価指数(33業種)は、空運業、電気・ガス業、陸運業の下落が目立ち、上昇は医薬品、精密機器、情報・通信業など。
 
個別銘柄では、JAL、ANA、ダイキン、ファストリ、日立建機、KDD Iが安く、JR東日本、Jパワー、任天堂、トヨタが値を下げ、三菱自は急落。日本電産が10日ぶりに反落し、ファナックは下押した。JPXがさえない。
 
半面、第一三共が急伸し、富士フイルムも大幅高。HOYAが値を上げ、ソニー、東エレク、TDK、富士フイルムは底堅い。ソフトバンクG(SBG)が買い優勢だった。
 
東証2部株価指数は前日比11.50ポイント安の6506.04ポイントと続落した。
出来高1億1936万株。値上がり銘柄数は129、値下がり銘柄数は262となった。
 
個別ではサイバーステップ、京進、東京ラヂエーター製造、東京ソワール、さいか屋など6銘柄が年初来安値を更新。コマニー、JFEシステムズ、東京衡機、明治機械、ツインバード工業が売られた。
 
一方、テクノ菱和、日和産業、ブルボン、ビットワングループ、グリムスなど10銘柄が年初来高値を更新。富士通フロンテック、セーラー万年筆、アシードホールディングス、サンコーテクノ、東亜石油が買われた。
 
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