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【大引け概況】
30日の日経平均株価は反発し、前日比293円10銭高の2万2288円14銭で終えた。
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前日のNYダウやナスダック総合指数など主要株指数が急反発したことを受けリスクオフの巻き戻しが入る格好となった。米国では発表された経済指標が市場予測を上回り景気に対する悲観的な見方が後退、外国為替市場でドル高・円安方向に振れたことも東京株式市場ではポジティブ材料となった。日経平均は取引開始直後から上げ幅を広げる動きが目立ち、午前には一時前日比450円超まで上昇した。
また、中国の6月の製造業購買担当者景気指数(PMI)の改善も追い風に、景気敏感株を中心に買われた。
 
ただ、2万2400円台では戻り売り圧力も強く引けにかけ手仕舞い売りで全体指数は上げ幅を縮小した。日経平均はきょうのほぼ安値圏で着地している。中小型株は利益確定売りに軟化するものも目立っており、東証1部の値上がり銘柄数は全体の5割にとどまった。
 
7月入りする明日以降は、6月の日銀企業短期経済観測調査(短観)や米国の雇用関連指標などマーケットの関心の高い発表が相次ぐ。「香港国家安全維持法案」の可決を受けた米国側の反応も含め、様子見ムードが広がりやすかった。
 
JPX日経インデックス400は反発した。終値は前日比98.42ポイント高の1万4049.87だった。東証株価指数(TOPIX)も反発し、9.55ポイント高の1558.77で終えた。

東証1部の売買代金は概算で2兆2425億円。売買高は12億4084万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1093と、全体の約5割だった。値下がりは991、変わらずは85銘柄だった。
 
業種別株価指数(全33業種)では、鉄鋼、空運業、不動産業などの上昇が目立った。下落は証券・商品先物取引業、医薬品、倉庫・運輸関連業など。

個別では、ファーストリテイリングが1000円超の上昇をみせたほか、KDDI、東京エレクトロン、キーエンス、ファナック、TDK、ダイキン工業などが上昇した。SUMCOも高い。東京海上ホールディングスが買い優勢、エムスリー、三菱商事なども堅調。E・Jホールディングス、ニーズウェルなどが大幅高に買われ、日本電子材料、Orchestra Holdingsなども大きく水準を切り上げた。
 
半面、中外薬やアステラス、武田、第一三共など医薬品株の下落が目立った。レーザーテックが利益確定売りに反落、GMOクラウドは大幅安となった。富士通も軟調、SMCも下落した。丸文が急落、アイロムグループ、システム情報なども大幅安。J.フロント リテイリング、丸井Gの下げも目立った。
 
東証2部株価指数は前日比48.00ポイント高の6590.39ポイントと4日ぶり反発。
出来高1億7060万株。値上がり銘柄数は243、値下がり銘柄数は169となった。
 
個別ではアサヒ衛陶がストップ高。広栄化学工業、築地魚市場は一時ストップ高と値を飛ばした。クレアホールディングス、魚喜、イムラ封筒、フマキラー、中国工業など12銘柄は年初来高値を更新。キャピタル・アセット・プランニング、Abalance、イトーヨーギョー、鈴与シンワート、JESCOホールディングスが買われた。
 
一方、GMOペパボが一時ストップ安と急落した。ニッキは年初来安値を更新。ジュンテンドー、インスペック、セイヒョー、ギグワークス、キーウェアソリューションズが売られた。
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