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【大引け概況】
26日の日経平均株価は3営業日ぶりに反発し、前日比252円29銭高の2万2512円08銭で終えた。
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欧米株高で市場心理が好転し、取引開始直後から堅調に推移。米国での金融規制の一部緩和を受けた銀行株高に連れ、東京株式市場でも金融株が軒並み高となった。
個人投資家の買いが優勢だった。一方、上値追いの材料には乏しく、機関投資家や海外投資家は積極的な取引を見送った。
 
3月期末の配当金の受け取りや、今週再開した新規株式公開(IPO)が好調な滑り出しとなったことで含み益の拡大した個人は多いようだ。個別株の信用買いに加え、回転の早い個人マネーがIPO銘柄から東証1部のGMOクラウドなどクラウド関連銘柄に向かった。
 
全体の商いは盛り上がりに欠いた。「企業の破綻リスクや、株価と実体経済との乖離(かいり)が広がっているのを警戒した機関投資家などは上値追いに慎重になっている」という。
 
米国では新型コロナウイルス感染の再拡大が顕在化。東京都でも感染者が増え始め、「経済活動の再停滞が警戒される」状況にある。経済実体と比較し「株価は割高」との見方も少なくないだけに、投資家の多くは慎重な姿勢を崩していないようだ。
 
JPX日経インデックス400は3日ぶりに反発した。終値は前日比133.11ポイント高の1万4212.17だった。東証株価指数(TOPIX)も反発し、15.52ポイント高の1577.37で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆386億円。売買高は11億3795万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1614と、全体の約7割を占めた。値下がりは496、変わらずは58銘柄だった。
 

業種別株価指数(33業種)は、証券・商品先物取引業、倉庫・運輸関連業、その他金融業の上昇が目立ち、下落は空運業、鉱業、精密機器。
 
個別銘柄では、ソフトバンクグループ(SBG)、東エレク、KDDI、アドテスト、ダイキンが上昇した。野村、JPXが値を上げ、三菱UFJ、三井住友、上組が高い。ファーストリテは強含んだ。東エレク、富士通が大幅高で、キヤノン、キーエンス、トヨタ、JT、武田も堅調。ニトリHDが10連騰だった。
 
半面、JAL、ANAが安く、国際帝石は軟調。オリンパスが値を下げ、ソニーも甘い。OLC、アサヒが下落した。
 
東証2部株価指数は前日比7.16ポイント安の6652.26ポイントと続落した。
出来高1億7596万株。値上がり銘柄数は187、値下がり銘柄数は223となった。
 
個別では、RVH、ツインバード工業、いい生活、SIG、セーラー万年筆が売られた。
 
一方、アサヒ衛陶、カワセコンピュータサプライが一時ストップ高と値を飛ばした。クレアホールディングス、工藤建設、北海道コカ・コーラボトリング、プレミアムウォーターホールディングス、GMOペパボなど9銘柄は年初来高値を更新。フォーシーズホールディングス、日本フェンオール、田岡化学工業、キャピタル・アセット・プランニング、東京自働機械製作所が買われた。
 
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