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【大引け概況】


2日の日経平均株価は4日続伸し、大引けは前日比34円77銭(0.12%)高の2万9157円95銭だった。3日連続で年初来高値を更新し、2022年8月17日(2万9222円)以来約8カ月ぶりの高値水準を付けた。

 
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朝方は広範囲にリスクを取る動きが優勢だったが、その後はいったん軟化し前引け時点では日経平均が前日終値を下回っていた。大型連休を控え、東京株式市場では来週まで取引が行われないことから買いポジションを高める動きは限定的。2〜3日の日程で行われる米FOMCを目前に、この結果を見極めようとの思惑も上値を重くした。
 
外国為替市場で円相場が1ドル=137円台後半まで下落した。円安進行で輸出採算が改善するとの見方から、東京株式市場では電気機器や精密機器などが買われた。指数寄与度の高い東エレクやアドテストの上昇も日経平均の押し上げ要因となった。
 
買い一巡後は伸び悩んだ。東京市場が5連休の間、海外では米連邦公開市場委員会(FOMC)や欧州中央銀行(ECB)の理事会の結果が公表される。重要イベントを控えているうえ、日経平均は前日までの3営業日で700円あまり上昇していたため、いったん利益を確定するための売りも出やすかった。東証プライム市場では6割の銘柄が下落し、日経平均は小幅ながら下げに転じる場面もあった。
 
東証株価指数(TOPIX)は4日ぶりに反落した。終値は前日比2.53ポイント(0.12%)安の2075.53だった。
 
東証プライムの売買代金は概算で2兆6675億円。売買高は10億3952万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は623と、全体の3割強にとどまった。値下がりは1115銘柄、変わらずは96銘柄だった。

 
 

 
業種別株価指数(33業種)は精密機器、医薬品などが上昇した。下落は不動産業、証券・商品先物取引業、海運業、その他金融業など。
 
個別では、TOTO、サイバー、高島屋、Jフロント、丸井Gが売られた。三菱UFJ、第一生命HDの銀行・保険、三井不動産、三菱地所の不動産、JR東日本、JR東海の陸運、商船三井、郵船の海運などが軟調。MSOL、インフォマート、ラクスルなどグロース(成長)株が大きく下落。日本M&Aセンター、M&Aキャピタルの下落率も目立った。今期の増益率鈍化見通しを受けて利益確定売りが強まったニッカトー、リケンテクノスは大幅安となり、東証プライム市場の下落率上位に並んだ。前場引け後に決算を発表した双日、三井物産は利食い売りから下落。ほか、レーティング格下げが確認された東邦HDが売られた。
 
一方、ディスコ、アドバンテスト、ルネサスの半導体株が軒並み大きく上昇。今期減益見通しが保守的とされ、前期上振れ着地が安心感につながったイビデンが急伸。ローム、太陽誘電などハイテクが堅調。HOYA、キーエンス、信越化学など値がさ株もしっかり。第1四半期が好決算となった大塚商会が買われ、月次既存店売上が好感されたKeePer技研は大幅高だった。第一三共など医薬品株の上昇、三井E&Sやルネサスも買われた。


 
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