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【大引け概況】
14日の日経平均株価は3日続伸し、前日比222円73銭高の3万0670円10銭で終えた。

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 2月16日に付けた年初来高値(3万0467円75銭)を更新し、1990年8月1日(3万0837円99銭)以来約31年ぶりの高値となった。
新型コロナウイルスの新規感染者数の減少による経済正常化期待から買いが優勢な展開が続いた。
 
前日の米国株市場では新型コロナウイルス感染がピークアウトしたとの思惑から景気敏感株が買われNYダウが6日ぶりに切り返し、これがマーケット心理に安心感を与えた。
朝方から買いが優勢で、午前に一時3万0795円まで上昇した。利益確定の売りが出て上げ幅を縮める場面もあったが、米国株に比べた割安感から海外投資家の買いが続いているとの見方もあり、急ピッチの相場上昇に乗り遅れた投資家などの買いが下支えした。
 
国内で新型コロナウイルスワクチンを2回接種した人が5割を超えたことや新規感染者数の減少傾向で、経済正常化期待が出やすかった。海運や自動車株など景気敏感株の一角に買いが入った。
 
前引けにかけていったん急速に上げ幅を縮小する場面もあったが、後場に入って買い直された。今晩に予定される8月の米消費者物価指数(CPI)の結果を見極めたいとの思惑は、目先筋の利食いを誘発したものの、出遅れた機関投資家の買いがこれを吸収し強調展開を維持した。
 
次期政権に対する景気浮揚策への期待感も引き続き相場の支援材料となった。17日告示の自民党総裁選を前に候補者が定まりつつあり、「積極的な経済対策を打ち出す方向性はどの候補者も同じ」の見方が出ていた。
 
市場からは「後場になって、米系のロングオンリー(買い専門)型ファンドから日本株のバスケット買いがみられた。彼らのような中・長期資金の流入が続くようだと相場も一段のアップサイドへの期待がもてる」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに3日続伸した。TOPIXは21.16ポイント高の2118.87と、約31年ぶりに節目の2100を超えた。
 
東証1部の売買代金は概算で3兆3450億円。売買高は13億3901万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1707と、全体の約8割を占めた。値下がりは380、変わらずは101銘柄だった。
 

業種別株価指数(33業種)は、保険業、海運業、石油・石炭製品、サービス業が上昇率上位。鉱業、その他製品などは下落した。
 
個別では、日本郵船が大商いをこなし堅調、商船三井も高く、NSユナイテッド海運は急騰するなど海運株の人気が続いている。自社株買いを発表した東京海上が大幅高。トヨタは反発し、三菱自や日産自も買われた。レーザーテックも買いが優勢、昭和電工やZHDが出来高を膨らませ大幅高となり、三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも買われた。サインポストがストップ高、シンシアも値を飛ばした。
 
一方、任天堂が売られ、売買代金トップのソフトバンクグループも冴えない。コナミHDとディーエヌエが売られた。東電HDやソフトバンク、セブン&アイが下落した。
武田薬品工業もやや売りに押された。東京機械製作所は連日のストップ安、神戸物産が急落したほか、Hameeも大幅安。タマホーム、gumi、アドウェイズなども下落した。
 
 
東証2部株価指数は前日比47.44ポイント高の7895.16ポイントと3日連続で最高値を記録した。
出来高9618万株。値上がり銘柄数は250、値下がり銘柄数は161となった。
 
個別では、石井表記がストップ高。さいか屋は一時ストップ高と値を飛ばした。コメ兵ホールディングス、ダイショー、クリヤマホールディングス、サイオス、神島化学工業など22銘柄は年初来高値を更新。松尾電機、ウインテスト、木村工機、タカトリ、スーパーバッグが買われた。
 
一方、広島電鉄が年初来安値を更新。ウイルコホールディングス、鈴与シンワート、バリオセキュア、ウエスコホールディングス、キョウデンが売られた。

 
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