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【大引け概況】
12日の日経平均株価は3営業日ぶりに反発し、前営業日比175円23銭高の2万3861円21銭で終えた。
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朝方は、11日の米ナスダック総合指数の連日最高値更新を受け、半導体関連株を中心に買いが先行した。東エレクやアドテストといった半導体関連株が堅調に推移した点も上昇の支えとなった。
半面、企業業績の低調さなどを受けて上値追いに慎重な雰囲気も根強く、東証株価指数(TOPIX)は小幅に下落した。
 
11日の欧米株は全般に底堅く推移しており、「欧米市場では新型肺炎への不安はいくぶん後退した感じがある」とされる。ただ、この日はソフトバンクGが1銘柄だけで日経平均株価を100円以上押し上げており、「日経平均の値動きは、ソフトバンクG1銘柄だけでほぼ全て説明できる」状況。相場全体の地合いは小幅安で推移し続けた東証株価指数(TOPIX)に表れており、「地理的に中国と近い東京市場では、新型肺炎への警戒感はぬぐえない」ようだ。
 
日経平均は大引けにかけて上昇幅を180円あまりに広げる場面があったが、日中は上値の重さも目立った。新型肺炎の影響度合いが読みづらく、国内景気や企業業績の先行き不透明感が引き続き意識された。市場では「2万4000円を超えて買い上がるほどの強い材料はない」との見方が多い。
 
JPX日経インデックス400は小幅ながら3日続落した。終値は前営業日比14.18ポイント安の1万5407.04だった。TOPIXも3日続落し、0.72ポイント安の1718.92で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆6061億円、売買高は13億9577万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は796と全体の4割未満にとどまった。値下がりは1275、変わらずは88銘柄だった。
 

業種別株価指数(33業種)は、情報・通信業、その他金融業などが上昇した。下落はゴム製品、建設業、電気・ガス業、鉱業など。
 
個別では、ソフトバンクGが上伸し、ファストリやTDK、ファナックが高い。東エレク、アドバンテス、SUMCO、京セラ、セコム、オムロンも上昇した。ソニー、トヨタが買われ、村田製、ファーストリテ、武田、野村が反発した。
半面、三菱UFJが軟調で、東京海上は反落。塩野義やアステラス、中外薬が安い。信越化やNTTデータ、スズキも下落した。中部電、大成建が売られ、資生堂がさえず、任天堂、国際帝石、ブリヂストン、キヤノンも値を下げた。
 
 
東証2部株価指数は前営業日比23.74ポイント安の7235.22ポイントと反落した。
出来高8094万株。値上がり銘柄数は216、値下がり銘柄数は201となった。
 
個別では、アサヒ衛陶、小島鉄工所、ムーンバットが昨年来安値を更新。KHC、櫻護謨、天昇電気工業、いい生活、アゼアスが売られた。
 
一方、キーウェアソリューションズがストップ高。ファーマフーズ、オーウイル、エス・ディー・エス バイオテック、ニッキ、小池酸素工業など12銘柄は昨年来高値を更新。理経、川本産業、赤阪鐵工所、ラピーヌ、千代田化工建設が買われた。
 
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