1996年7月5日以来、21年3カ月ぶりの高値を付けた。
東証株価指数(TOPIX)は0.21ポイント安の1770.84と3日ぶり小反落だった。
前週末の米国株高を受けて買いが入る一方、当面の利益を確保する売りが厚く、30日は東証1部全体としての方向感が定まらなかった。
午前中に取引時間中の今年最高値(前週末比78円43銭高の2万2086円88銭)を付けた後、下落に転じたが、下げ幅は前週末比で約87円にとどまった。
午後の日経平均は午前の高値と安値の範囲内に収まり、動意に乏しかった。
売りを急ぐ雰囲気はなかったが、前週末に買いを集めた大手銀行株が売り物に押されるなど時価総額の大きい銘柄の値下がりが目立った。
ただ、上場企業の好業績期待で買いが優勢になった。日銀による上場投資信託(ETF)買いの観測も、相場を支えた。
東証1部の売買代金は4兆373億円と16年2月以来の4兆円超えとなり、出来高は23億7158万株へ膨らんだ。騰落銘柄数は値上がり1076銘柄、値下がり863銘柄、変わらず93銘柄。
JPX日経インデックス400は小幅に反落した。終値は前週末比2.77ポイント安の1万5678.11だった。
業種別株価指数(全33業種)は情報・通信業、電気機器、化学が上昇する一方、銀行業、その他製品、陸運業は下落した。
個別では、27日に通期業績予想を上方修正したコマツは3%強上昇した。ソフトバンクGの買いが厚く、NTT、KDDI、キーエンス、ファナックが上伸し、SUMCOは大幅高となった。信越化もしっかり。神戸鋼がにぎわい、ペッパーは急伸した。
半面、任天堂が甘く、三菱UFJが大量の売りで下落し、三井住友も下げ、野村、東京海上、第一生命も軟調だった。小野薬や大塚HD、塩野義が下落した。リクルートHD、HOYA、新日鉄住金、セブン&アイも安い。
東証2部株価指数は前週末比28.61ポイント高の6953.38ポイントと3日続伸した。
値上がり銘柄数は314、値下がり銘柄数は157となった。
4〜9月期に最終黒字を確保したシャープ上げた
個別では、セメダイン、三社電機製作所がストップ高。TTK、ソルコム、日和産業、北海道コカ・コーラボトリング、アヲハタなど30銘柄は年初来高値を更新。大興電子通信、ジーエルサイエンス、ニッキ、東理ホールディングス、IJTテクノロジーホールディングスが買われた。
一方、アピックヤマダ、テクノスマート、指月電機製作、セブンシーズホールディングス、京進は値下がり率上位に売られた。