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【大引け概況】


12日の日経平均株価は続伸し、前週末比168円83銭(0.52%)高の3万2434円00銭で終えた。
 
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前週末の米株式市場でハイテク株が買われた流れを引き継ぎ、東京株式市場では値がさの成長(グロース)株の上昇が目立った。東証株価指数(TOPIX)グロース指数は1%超高と、バリュー指数の上昇率(0.27%)を上回った。日経平均は前場には上げ幅を一時250円超に広げ、6日に付けた年初来高値(3万2506円)を上回った。
 
前週末の米国株市場でNYダウやナスダック総合株価指数など主要株価指数が総じて堅調な値動きをみせたこともあり、リスクを取る動きが優勢となった。前週末の株価指数先物・オプション6月物の特別清算指数(SQ)算出を無難に通過、日経平均は上値指向を鮮明としており、きょうもその流れを引き継ぐ格好となった。ただ、後場寄りに先物絡みで不安定な値動きとなり、急速に値を消してマイナス圏に急接近する局面もあった。今週に日米欧で金融政策決定会合を控え、この結果を見極めたいとの思惑が上値を重くしている。
 
後場には先物主導で上げ幅を急速に縮小する場面があった。特に悪材料は観測されなかったものの、日経平均は約33年ぶりの高値圏とあって高値警戒感から利益確定売りも出やすかったようだ。週内に日米の金融政策を決める会合を控え、次第に様子見姿勢も強まった。

今月初旬に空けた窓を埋めてスピード調整は完了し、再び2万3000円を目指す動きに戻っている。トピックスは早くも年初来高値を更新しており、物色範囲の広さからも長期の上昇相場というものを感じさせる。今週はインフレ指標、金融政策と注目材料が多いが流れが変わることはなさそうだ。

 
東証株価指数(TOPIX)は続伸し、終値は前週末比14.45ポイント(0.65%)高の2238.77だった。約33年ぶりの高値を付けた。
 
東証プライムの売買代金は概算で3兆422億円。売買高は11億6233万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1440と、全体の8割近くを占めた。値下がりは336銘柄、横ばいは58銘柄だった。
 

業種別株価指数(33業種)では精密機器、医薬品、パルプ・紙の上昇が目立った。下落は海運業、銀行業、鉱業など。
 
個別では、レーザーテックがしっかりだったほか、太平洋セメ、日本紙も買われた。ソシオネクストが商いを伴い大幅高、アドバンテストも大きく上値を伸ばすなど半導体関連に強い銘柄が目立った。第一三共やエーザイが堅調、三菱重工業、キーエンスも上値を追った。HEROZがストップ高に買われ、フリービットが大幅高、日本駐車場開発も物色人気。このほかベステラもストップ高、エフテック、アイスタイル、ダブル・スコープなどが値を飛ばした。
 
半面、三菱UFJフィナンシャル・グループが冴えず、ファーストリテイリングも軟調。郵船、川崎汽船が値を下げ、東京電力ホールディングスも売りが優勢だった。積水ハウスが安く、オリエンタルランドも冴えない。マースグループホールディングスが急落、ポールトゥウィンホールディングスも大幅安となった。

 
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