
朝方ははっきりしない地合いで日経平均はマイナス圏で推移する場面もあったが、取引終盤になって日経平均寄与度の高い主力値がさ株に先物を絡めたインデックス買いが流入し、全体を押し上げる格好となった。
前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに反発し、ナスダック指数は再び最高値圏に突入した。また、外国為替市場でドル高・円安に振れていることも輸出セクターを中心に追い風材料として意識されている。米エヌビディア<NVDA>が中国向けAI半導体「H20」の輸出再開を表明したこともあって、半導体製造装置関連株などにも連想買いが広がった。需要拡大を期待した買いが東エレクやアドテストなど半導体関連に広がった。
一方、日本時間今晩に6月の米消費者物価指数(CPI)の開示を控え、この内容を見極めたいとの思惑から上値が重い局面もあった。なお、全体指数は高いものの、値上がり銘柄数は値下がり銘柄数を大幅に下回った。
さて、東京株式市場は米株高、円安と外部環境が良好で、日経平均は最終的に高値引けとなる1日だった。7月に入ってトランプ関税攻撃を受けながらもほぼ横ばいで推移しており需給はかなり安定している。目立った買い材料が不在で日柄をかけて足場を固めている印象だ。チャート面では下値に25日移動平均線(3万9206円)がありサポートゾーンとして強く意識されている模様。