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日経平均株価が終日、前日の終値を挟んで小幅な値動きにとどまった。
世界的な景気の回復傾向と北朝鮮情勢の先行きに対する警戒感が綱引きとなり、「方向感の定まらない状況に陥った」格好だった。
日中の値幅は57円78銭と、7日(48円50銭)以来の小ささだった。4〜6月期決算発表が一巡して売買の材料が乏しく相場が膠着した。北朝鮮を巡る地政学リスクが和らぎつつあるものの、積極的に買い進む投資家は限られた。
 
北朝鮮が神経をとがらせているとされる21日の米韓合同軍事演習後の動向を見極めるまでは、「様子見色の濃い、動意に乏しい展開が続く」との見方が支配的だった。
 
JPX日経インデックス400は小反落した。終値は前日に比べ6.03ポイント安い1万4357.87だった。
東証株価指数(TOPIX)も小幅に反落し、0.21ポイント安い1616.00で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で1兆8757億円と、6月26日(1兆7505億円)以来ほぼ1カ月半ぶりの低水準だった。7月26日から8月15日までは14営業日連続で2兆円の大台を上回っていた。
売買高は14億3539万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1034と5割をわずかに超え、値下がりは874、変わらずは115だった。
 
個別では、15日の取引終了後に2018年6月期の連結営業利益が前期比4%増の480億円になりそうだと発表したドンキHDは、利益確定の売りに押されて前日比2%安だった。住友商や三菱商、大和がきょうの安値で引けた。日電産、ファナックやイオンが下げ幅を広げた。石川製作所、サイバーエージェントが安く、ダブル・スコープも売り優勢。森永乳業、日立キャピタルが値を下げた。
 
半面、セコムやヤマトHD、信越化が上げ幅を拡大。アステラスや第一三共が上昇した。
ソニーが堅調、リクルートホールディングスも買われた。KLab、ブイ・テクノロジーも上昇した。ペッパーフードサービスが一時ストップ高に買われ、enishも大幅高となった。
 
東証2部株価指数は前日比14.90ポイント高の6484.30ポイントと続伸し、連日で最高値を更新した。
値上がり銘柄数は287、値下がり銘柄数は170となった。
個別では、フクビ化学工業がストップ高。田辺工業、情報企画、ダイナパック、ニチリンなど16銘柄は年初来高値を更新。テクノスマート、セブン工業、リミックスポイント、黒田精工、ツインバード工業が買われた。
 
一方、プロスペクト、川上塗料、グローバルダイニングが年初来安値を更新。ウェルス・マネジメント、京葉瓦斯、フマキラー、ゼロ、堀田丸正が売られた。

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