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12日の米国株式の最高値更新や1ドル=110円台前半への円安・ドル高を受け、買い優勢の展開となった。
日経平均は徐々に上げ幅を広げ、一時1万9888円84銭(前日比112円22銭高)を付ける場面があった。その後は上げ一服となったが、大引けにかけて高値圏で推移した。
 
市場では、欧州など海外投資家が週初から株価指数先物を買い続けていると見方があるほか、「これまで様子見を続けてきた国内機関投資家が米国株の値上がりに触発されて、日本株に買いを入れてきた」との指摘もあった。
 
業種別株価指数(全33業種)は銀行業、輸送用機器、小売業などが上昇する一方、精密機器、パルプ・紙、空運業は下落した。
 
JPX日経インデックス400は3日続伸した。終値は前日比81.53ポイント高の1万4503.72だった
TOPIX(東証株価指数)は同9.88ポイント高の1637.33ポイントとなり、8月7日の年初来高値1639.27ポイントに接近した。
 
東証1部の出来高は16億511万株、売買代金は2兆498億円。騰落銘柄数は値上がり1314銘柄、値下がり594銘柄、変わらず118銘柄。 
 
個別銘柄では、電気自動車(EV)関連としてパナソニックと日電産、日立が年初来高値を更新した。野村や第一生命HD、三井住友FGも上昇した。午後からは菱地所や三井不など不動産株が強含んだ。日本郵政、トヨタ、日産自が高く、ブリヂストンも買われた。
 
一方、12日に2018年3月期通期の連結純利益の減益見通しを発表した九州電は大幅に下落した。住友鉱とOLCは年初来高値更新後に売り圧力が強まり、下落した。米アップル関連株の村田製の下落率も目立った。任天堂の売りが厚く、ソニーも下げ、HOYAは反落した。
 
 
東証2部株価指数は前日比31.63ポイント高の6694.82ポイントと3日続伸した。値上がり銘柄数は260、値下がり銘柄数は184となった。
 
個別では、大興電子通信がストップ高。杉村倉庫は一時ストップ高と値を飛ばした。日本電通、日和産業、オーウイルなど27銘柄は年初来高値を更新。加地テック、松尾電機、ジーエルサイエンス、フマキラーが買われた。
 
一方、瑞光が年初来安値を更新。神島化学工業、JMACS、技研興業、ファーマフーズ、伊勢化学工業は値下がり率上位に売られた。

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