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【大引け概況】
31日の日経平均株価は反発し、前日比83円92銭高の2万2927円04銭で終えた。
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米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が米連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で、米景気に前向きな評価を示し、30日の米株が上昇。投資家心理が改善した。海外勢による先物買いが優勢になった。好業績銘柄を中心に買いが集まった。
 
しかし、中国の購買担当者景気指数(PMI)が市場予想を下回ったため、次第に売り圧力が強まった。午後零時30分すぎに、日銀は金融政策の現状維持を発表。手掛かり材料難のなか、引け後には黒田日銀総裁の記者会見を控えることから、積極的な売買は限られもみ合いが続いた。
売りに押され下落する銘柄は多かったが、前日に業績見通しを上方修正したソニーなど、業績に期待できる輸出株に買いが集まった
 
市場では「個別決算の内容を織り込みながら、2万3000円台を窺うための足場作り展開が続きそうだ」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400は小幅に3日続伸。終値は前日比12.68ポイント高の1万4913.13だった。東証株価指数(TOPIX)は3日続伸し、1.11ポイント高の1667.01で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆7120億円。売買高は14億6215万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は935、値下がりは1145、変わらずは75だった。
 

業種別株価指数(33業種)では、不動産業、ガラス・土石製品、情報・通信業などが上昇。下落は証券・商品先物取引業、海運業、ゴム製品など
 
個別では、塩野義や花王、キーエンスが上昇した。ソフトバンクGやファストリ、京セラが高い。
一方、上方修正した業績予想が市場予想に届かなかったアドテストが大幅に下落した。スクリンやSUMCOの下げも目立った。サイバーや日立、コマツが大幅安だった。
 
東証2部株価指数は前日比5.30ポイント安の6847.88ポイントと続落した。
出来高9687万株。値上がり銘柄数は246、値下がり銘柄数は164となった。
 
個別では、恵和、小島鉄工所、テクノアソシエが年初来安値を更新。石井表記、アドテック プラズマ テクノロジー、アサヒ衛陶、インタートレード、大興電子通信が売られた。
 
一方、アジア航測、ショクブンが一時ストップ高と値を飛ばした。富士古河E&C、三井住建道路、アヲハタ、テクノスマート、要興業など9銘柄は年初来高値を更新。ギグワークス、西部電機、アルプス物流、FUJIKOH、松尾電機が買われた。
 
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