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前日の米株高で投資家心理が改善。為替の円安・ドル高進行を受け電機や自動車など輸出関連株に採算改善を期待する買いが広がった。
日米金利の低下一服で、これまで下げ基調だった三菱UFJや三井住友FGなど銀行株の一角が買われた。
 
米国の4〜6月期のGDP(国内総生産)改定値や、中国の8月の製造業の購買担当者景況指数(PMI)が予想を上回り、世界経済をけん引する両国の景気の強さが改めて示され、株価に追い風となった。東京時間の為替が落ち着いていたことも日本株の買いやすさにつながり、日経平均株価は終日堅調に推移した。
 
ただ、日本株独自の買い材料はあまり見当たらず、「売り注文が少なく、結果的に株価が上昇したという感じ」との指摘もあった。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆2810億円。売買高は17億7035万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1198と、全体の59%を占めた。値下がりは723、変わらずは102銘柄だった。
 
JPX日経インデックス400は続伸し、88.12ポイント高の1万4323.41。東証株価指数(TOPIX)も続伸し、9.76ポイント高の1617.41だった。
 
個別では、英アストラゼネカによる買収提案が伝わった第一三共が大幅高となった。三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクが堅調だったほか、JFEや伊藤忠などが上昇。SOMPOやセコムも高かった。ルネサスエレクトロニクスが商いを膨らませ上昇、日立製作所も買いが優勢だった。スターティアがストップ高となり、ホソカワミクロンも大幅高に買われた。
 
一方、JXTGや三菱電、ヤマトHDが下げた。キーエンスが年初来高値を付けたあと売りに押され下落した。ダイフクが軟調、KLabも下値模索の展開。ペッパーフードサービスが大きく値を下げ、サニックス、昭和電工なども安い。
   
東証2部株価指数は前日比1.15ポイント安の6555.66ポイントと3日続落した。値上がり銘柄数は270、値下がり銘柄数は165となった。
半導体メモリー子会社の売却について取締役会で決定しなかったと発表した東芝が下落。
個別では、ヨネックス、象印マホービンが年初来安値を更新。ぷらっとホーム、青山財産ネットワークス、リミックスポイント、シャープ、ダイサンが売られた。
 
一方、ジューテックホールディングス、富士通コンポーネントがストップ高。まんだらけ、サトウ食品工業、コーセーアールイーなど34銘柄は年初来高値を更新。ソマール、FDK、フジマック、杉村倉庫、日本ピグメントが買われた。

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