動画再生
【大引け概況】


 29日の日経平均株価は3日ぶりに反落し、前日比13円84銭(0.05%)安の2万7801円64銭で終えた。
 
本日のマーケット動画
時間:00:01:00 容量:14.17M

過去のマーケット動画はこちら
 
前日のNYダウは332ドル高と続伸。米4〜6月期国内総生産(GDP)は2期連続のマイナス成長となったが、大幅な米利上げ観測が後退するなかNYダウは上昇した。この流れのなか、東京株式市場で日経平均株価は上昇して始まり、一時2万8001円まで上昇する場面があった。ただ、円高が進行すると、後場に入り日経平均株価も値を消す展開となった。
 
為替相場で円は一時1ドル=132円台まで上昇した。輸出関連株の採算改善への期待が一服した。国内の製造業は円安効果を除くと業績が伸び悩んでいるケースが多く、輸出で稼ぐ自動車株や電気機器株への売りを促した。
週末ということもあり様子見姿勢が続き、後場は小幅なマイナス圏での一進一退となった。
 
足元で発表が本格化している決算について、想定していたより厳しいとの評価も聞かれた。中国の景気減速の影響が出ているうえ、先行きについても世界景気への懸念が強まっており、村田製やパナHDなど決算発表後に売られる銘柄が目立った。
 
2万8000円近辺で利益確定や戻り待ちの売りが出たことや、週末を控えて持ち高調整の売りが出たのも相場の重荷だった。
 
一方、下値は限られた。28日発表の2022年4〜6月期の米実質国内総生産(GDP)速報値は2四半期連続でマイナス成長となり、米連邦準備理事会(FRB)の利上げペースが減速するとの見方が浮上。米長期金利の低下を受けたグロース(成長)株買いが東京市場にも波及した。
 
東証株価指数(TOPIX)は3日ぶりに反落し、終値は前日比8.54ポイント安の1940.31で終えた。

 
 
東証プライムの売買代金は概算で3兆2524億円。売買高は12億9359万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は1259と、全体の7割近くを占めた。値上がりは513銘柄、変わらずは66銘柄だった。
 
業種別株価指数(全33業種)では医薬品、精密機器、情報・通信業、保険業の下落が目立った。上昇はサービス業、空運業、陸運業など。
 
個別銘柄では、ソフトバンクグループやキーエンス、東京エレクトロンが安く、任天堂や日産自動車、三菱自、日野自が大幅安。武田薬品工業が値を下げた。業績悪化懸念でデンソーや村田製作所、NEC、ジェイテクトが売られた。三菱自動車工業やJT、アステラス製薬が軟調だった。
 
半面、レーザーテックやアドバンテストが高く、エムスリーやファーストリテイリングが値を上げた。今期増配を発表した商船三井が値を上げ、日本郵船や川崎汽船も連想買いでしっかり。ソニーグループやオリエンタルランド、サイバー、ZHD、アドテスト、富士電機も買われた。
 
※ 株式投資は全て自己責任でお願いします。当サイトの掲載事項において損失をされた場合も当方は一切の責任を負いかねます。