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【大引け概況】


8日の日経平均株価は5営業日ぶりに反落し、前営業日の2日に比べて208円07銭(0.71%)安の2万8949円88銭で終えた。
 
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朝方から売り優勢の展開となり、日経平均は徐々に下げ幅を広げ、フシ目の2万9000円台を割り込んだ。注目された3日のFOMCではFRBが0.25%の利上げを決定した。これは想定通りながら、相次ぐ地銀破綻による金融不安や米景気減速に対する懸念が売りを誘い、NYダウは、東京市場がきょう取引開始時まで織り込めていなかった2日から4日までの3営業日で900ドル以上の下落をみせた。
前週末5日は550ドル近い急反発をみせたものの、上下にハイボラティリティな米株市場を横目に投資家の警戒ムードが高まった。
 
きょうから新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが「5類」に移行するのに伴い、インバウンド・リオープン(経済再開)関連株の一角が買われ全体を支えた。アジアの株式相場が総じて堅調に推移したことも日本株の支援材料となった。個別株は値上がり銘柄数が全体の6割を占め、売買代金も3兆円目前まで膨らんだ。
ただ、取引時間中に外国為替市場で進むドル安・円高がハイテク主力株などに重荷となった。
 
東証株価指数(TOPIX)は続落し、4.32ポイント(0.21%)安の2071.21で終えた。午前に上昇する場面もあった。
 
東証プライムの売買代金は概算で2兆9924億円。売買高は11億8956万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は637と、全体の約3割にとどまった。値上がりは1126、変わらずは71銘柄だった。
 

 


業種別株価指数(33業種)では鉱業、銀行業、化学などが下落。空運業、パルプ・紙、海運業などは上昇した。
 
 
個別では、レーザーテックが軟調なほか、売買代金2位につけたソニーグループも下値を試す展開に。日経平均への寄与度が高いファーストリテイリングが売られ、トヨタも下げた。三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも安い。三井物産が軟調、資生堂の下げが目立つ。アドウェイズが急落、マキタ、ジャムコも大幅安。北の達人コーポレーションも値を下げた。
 
半面、JALなど空運株が買われた。JTが大商いで上値指向、任天堂、キーエンスも上昇した。ダイキン工業が高く、日本製鉄も堅調だった。東京鐵鋼はストップ高に買われた。JVCケンウッドが急騰、ひらまつも値を飛ばした。ソシオネクストが大幅高。三陽商会も買いを集め、ダブル・スコープ、ウェルネットの上昇も目立った。




 
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