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【大引け概況】


30日の日経平均株価は小幅続伸し、終値は前日比38円92銭(0.11%)高の3万6065円86銭だった。
 
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きょうは方向感が見えにくいなかも日経平均は3万6000円台で売り物をこなし続伸した。前日の米国株市場でNYダウが最高値を連日で更新し、ナスダック総合株価指数も切り返したことで、市場センチメントが改善した。ただ、外国為替市場で円高方向に振れたことが自動車など輸出セクターに逆風材料となり、日経平均の上値を押さえる形に。今週から企業の決算発表が本格化するなか、内容を見極めたいとの思惑も買いを手控えさせている。
 
今週から主要企業の決算発表が本格化するのを前に、きょうは次第に様子見ムードが広がった。「特に半導体関連は株価が業績期待を織り込んで先行して上昇してきただけに、決算が株価の一段高につながる内容となるか見極めたい」という見方も出ていた。これから決算発表を控える東エレクは弱含んだ。信越化などすでに決算を発表した企業で本業に一定の評価がある銘柄には買いが集まった。
 
海外短期筋とみられる株価指数先物への買いが主導して日経平均は9時半過ぎには上げ幅を200円超に広げたが、追随する買いは限定的だった。米長期金利の低下を受けて外国為替市場で円相場が円高・ドル安方向に振れたのも自動車株などにとって重荷となり、日経平均は次第に上げ幅を縮小した。
 
全般は様子見ムードの強い展開が続いた。FOMCの結果を見極めたいと考える投資家が大半だからだ。また、米国では30日、1月のコンファレンスボードによる消費者信頼感指数や昨年12月の雇用動態調査(JOLTS)などの発表が予定されており、市場予想と大きく乖離する結果となれば、円高が一段と進む可能性があり警戒が必要だろう。また国内で企業決算が本格化しており、決算内容の確認もポイントになりそうだ。ただ、心理的な節目の3万6000円台を割り込まず推移しており、地合いの強さは変わっていないとの見方をする向きも多いだろう。

 

 

 
東証株価指数(TOPIX)は反落した。終値は前日比2.55ポイント(0.10%)安の2526.93だった。JPXプライム150指数は続伸し、2.72ポイント(0.24%)高の1132.68で終えた。
 
東証プライムの売買代金は概算で3兆7547億円、売買高は14億1367万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は563。値下がりは1047、横ばいは47だった。
 
業種別株価指数(33業種)は海運業、その他製品などが上昇した。石油・石炭製品、繊維製品、証券・商品先物取引業、陸運業などは下落。
 
個別では、ディスコ、アドバンテスト、ルネサスエレクトロニクスなど半導体関連株が買われ、任天堂、キーエンスなども上値追い。川崎汽船など海運株が買いを集め、三菱重工業も値を上げた。SREホールディングスがストップ高で買い物を残し、ピー・シー・エーも値幅制限いっぱいに買われた。グローセルも急騰した。LITALICO、東光高岳、RPAホールディングスなども値を飛ばした。ファストリ、アドテスト、日東電、トレンドが上昇した。
 
半面、ファナック、中外薬、リクルートが下落した。トヨタ自動車がやや売りに押され、三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクが冴えない。積水ハウスも軟調。ファナック、NEC、マクニカホールディングスなども値を下げた。日本航空電子工業が急落したほか、KLabも大幅反落。ツルハホールディングスの下げも目立った。





 
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