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【大引け概況】
27日の日経平均株価は小反落し、前日に比べ7円77銭安の2万9098円24銭で終えた。
 
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前日に500円超上げていた反動で、主力株の一角に目先の利益を確定する売りが出た。27日の香港株が安く始まると、指数先物への売りが強まり、日経平均の下げ幅が200円を超える場面があった。

売りが一巡すると、11時辺りからは反転。後場はじわじわと下げ幅を縮める流れとなった。14時近辺で2万9000円台を回復すると、取引終盤にかけては下げ幅を一桁にまで縮小。プラスにはあと一歩届かなかったが、大引けが後場の高値となった。前日に好決算を発表した日東電と日立建機の値上がりが目立つなど国内企業の業績の良さを意識した買いが入った。
 
一方で、国内企業の決算発表が本格化しているうえ、31日には衆院選の投開票を控える。「中長期の投資家の動きは鈍く、短期の投資家の先物の売買に日経平均が振らされている」との見方があった。
市場からは「指数自体は主体性のない動きだが、基本的に押し目買い・戻り売りの動きと言える。とりあえず主要企業の決算や衆院選の結果待ちだ」の声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)はともに反落した。TOPIXは4.59ポイント安の2013.81で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆6240億円、売買高は11億4411万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1391、値上がりは698、変わらずは95だった。
 

業種別株価指数(全33業種)では海運業、空運業、電気・ガス業の下落が目立った。上昇は輸送用機器、食料品、保険業など。
 
個別では、売買代金トップのソフトバンクグループが値を下げ、日本郵船、川崎汽船なども下落した。日本電産が売りに押されたほか、キーエンスなども安い。今期営業利益見通しを下方修正したキヤノンが売り込まれ、東京電力ホールディングス、KDDI、ソニーG、ファナックが下げた。東和薬品も大幅安。遠藤照明が利食われ急反落となり、ホクシン、フジクラの下げも目立った。カプコンも安い。
 
半面、日本郵政は商いを伴い堅調に推移した。ファーストリテイリングが上昇、信越化、リクルートホールディングス、中外製薬もしっかりした動き。新光電気工業が値を飛ばし値上がり率トップに買われたほか、シマノも大幅高。ホシデンが大きく買われ、日東電工、日立建機なども物色人気となった。イビデンが高く、GameWithなども大きく水準を切り上げた。
 

東証2部株価指数は前日比31.86ポイント安の7685.56ポイントと反落した。
出来高は1億244万株。値上がり銘柄数は136、値下がり銘柄数は237となった。
 
個別では、古林紙工、朝日印刷、イムラ封筒、児玉化学工業、トーヨーアサノなど7銘柄が年初来安値を更新。FDK、倉庫精練、大丸エナウィン、ダイトーケミックス、東洋刃物が売られた。
 
 一方、マーチャント・バンカーズ、ウェルス・マネジメント、伊勢化学工業、アドテック プラズマ テクノロジー、Jトラストが年初来高値を更新。ジャパンエンジンコーポレーション、クレステック、キョウデン、東亜石油、黒田精工が買われた。


 
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