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【大引け概況】
21日の日経平均株価は6営業日ぶりに反発し、前日比159円84銭高の2万7548円00銭で終えた。短期的な戻り期待や値ごろ感からの買いが優勢だった。
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日経平均は前日まで5日続落し、その間の下落幅が1300円を超えていたため、前日のNYダウが急反発し、ナスダック総合指数も6日ぶりに上昇に転じたことから、これに誘発される形でリスクオフの巻き戻しが入った。日経平均株価は一時500円近い上昇をみせたが、新型コロナウイルスへの感染がデルタ株を中心に国内でも広がっていることで、戻り売り圧力も強い。
朝方の買いが一巡すると上げ幅を縮小する展開となった。4連休前で買いポジションも高めにくく、機関投資家の商いが活発な売買代金上位銘柄をみると高安まちまちだった。
 
東京株式市場では輸送用機器や非鉄金属など景気敏感を中心に幅広い銘柄に買いが入り、日経平均の上げ幅は一時400円を超えた。
ただ、買いの勢いは続かず、相場は次第に伸び悩んだ。あすから4連休に入るのを前に見送りムードが広がった。
 
市場からは「4連休前で買いポジションを落とす動きもあり、朝高後は上値が重い。決算では個別で上昇するケースがあっても指数全体を持ち上げるほどのものは期待できない。オリンピック開催中に感染者数がどの程度拡大するかも気掛かりだ」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに6営業日ぶりに反発した。TOPIXは前日比15.52ポイント高の1904.41で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆1486億円。売買高は9億3725万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1748と全体の約8割を占めた。値下がりは352、変わらずは91だった。
 

業種別株価指数(33業種)では、輸送用機器、化学、金属製品が上昇し、鉱業、医薬品は下落した。
 
個別では、取引時間中に業績予想の大幅な引き上げを発表した巴川製紙所が後場から急伸してストップ高、値上がり率トップとなった。前日に発表された業績上方修正を手掛かりにNOK、イーグル工業も揃って大幅に上昇した。東エレクや信越化、ソニーGが上げ、スズキ、住友鉱が高かった。
 
一方、第1四半期の営業減益決算が嫌気されたアルインコが大幅に下落。第2四半期業績見通しなどから安心感が先行したディスコは高く寄り付いたものの買いが続かず失速して下落に転じた。ワクチン接種に関する一部メディアでの報道が利益確定売りにつながったタマホームは値下がり率トップに。そのほかキヤノンやエーザイ、ファストリなどが軟調だった。
 
東証2部株価指数は前日比32.07ポイント高の7712.42ポイントと3日ぶり反発した。
出来高は1億5389万株。値上がり銘柄数は236、値下がり銘柄数は164となった。
 
個別では、アヲハタ、バイク王&カンパニー、東邦化学工業、中西製作所、日鍛バルブなど11銘柄が年初来高値を更新。大黒屋ホールディングス、パシフィックネット、理研コランダム、松尾電機、フジオーゼックスが買われた。
 
一方、クシム、日本食品化工、オーミケンシ、北日本紡績、ミライノベートなど13銘柄が年初来安値を更新。赤阪鐵工所、ウィル、東京衡機、大同信号、トラストが売られた。






 
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