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【大引け概況】


18日の日経平均株価は8日続伸し、前日比144円05銭(0.51%)高の2万8658円83銭と約1カ月ぶりに年初来高値を更新した。
 
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日経平均の8日続伸は2022年3月中旬以来で、22年8月22日以来およそ8カ月ぶりの高値水準。
 
きょうは買い疲れ感の垣間見えるなかも根強く投資資金が流入、日経平均は8日続伸となった。これは昨年3月14日〜25日に記録した9連騰以来となる。前日に発表された4月のNY連銀製造業景況指数は予想を上回る強い内容で米景気失速への懸念が後退した。
 
米株市場はNYダウが100ドルあまり上昇して引けており、東京株式市場もその流れを引き継ぐ格好に。米長期金利上昇を背景に外国為替市場でドル高・円安が進んだことなどもポジティブ材料として働いた。半導体主力株が総じて売られる展開となったものの、内需株が買われ全体相場を支えた。前場取引時間中に発表された中国の1〜3月期GDPが想定を上回ったことなども追い風となっている。
 
17日発表の4月のニューヨーク連銀製造業景況指数が市場予想を上回り、同日の米株式相場が上昇したことが投資家心理の支えとなった。東京株式市場では7割超の銘柄が上昇し、銀行株や保険株をはじめ幅広い銘柄に買いが入った。
 
一方、年初来高値を上回って目先の達成感も意識されやすく、利益確定売りが上値を抑えた。台湾積体電路製造(TSMC)の設備投資減額の報道を背景に、東エレクやアドテストなど値がさの半導体関連株に売りが出たのも相場の上値を重くした。
 
東証株価指数(TOPIX)は8日続伸した。前日比13.92ポイント(0.69%)高の2040.89で終え、年初来高値を付けた3月9日以来の高値となった。
 
東証プライムの売買代金は概算で2兆4932億円。売買高は10億1234万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1371で、値下がりは387、変わらずは77だった。
 

 
業種別株価指数(33業種)は水産・農林業、情報・通信業、小売業、銀行業などが上昇。下落は鉱業、非鉄金属など。
 
個別では、三井物産、伊藤忠、住友商事の商社のほか、みずほFG、りそなHD、SOMPOの銀行・保険が堅調で、円安を追い風にマツダ、SUBARUの自動車や、任天堂、オリンパスなど円安メリット銘柄が上昇。三井物産はザラ場ベースで上場来高値を更新した。JR西日本、高島屋、三越伊勢丹HD、イオン、マツキヨココカラ、パンパシHDなどインバウンド関連も堅調。味の素、キッコーマン、ヤクルト本社の食料品、NTT、KDDIの通信、エーザイ、第一三共の医薬品、7&I−HD、ニトリHD、良品計画の小売りなどディフェンシブ系も強い動き。エムスリーやテルモも買われた。
 
一方、台湾積体電路製造(TSMC)の設備投資計画の下方修正が伝わり、レーザーテック、東エレク、アドバンテスト、スクリンなど半導体株がそろって大きく下落。信越化や太陽誘電は売られた。原油市況の軟化を受けてINPEX、石油資源開発、コスモエネHDの資源関連の一角も安い。業績予想を下方修正した大成建設は修正要因が既出の情報だったことであく抜け感が下値を支えたが、それでもやや売り優勢に終わった。配当金を減額修正したヤマダHDも売られた。
 
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