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【大引け概況】
8日の日経平均株価は8日続伸し、前日比265円07銭高の3万0181円21銭で終えた。大台の3万円を回復し、3月18日以来およそ6カ月ぶりの高値水準となった。
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個別にはソフトバンクGが活況高となり1銘柄で日経平均を70円近く押し上げた。
 
きょうの朝方はやや売りに押される展開で始まったが、その後は買いの勢いが強まり、日経平均は前場後半には300円以上の上昇をみせ3万200円台まで買われる場面があった。
後場寄りに上げ幅を縮小したものの3万円大台を割り込むことはなく、後場後半から再び上げ足を強めた。
 
自民党総裁選の行方はまだ見えないものの、新総裁のもとで打ち出される新たな経済対策への期待感が株価に浮揚力を与えた。国内での新型コロナウイルスの感染拡大ペースが鈍化していることも市場心理を強気に傾けている。
米株に比べ出遅れ感のある日本株に資金流入が続いた。国内の新型コロナウイルス新規感染者数が減少傾向にあることを買い材料視する向きもあった。
 
日経平均の8日続伸は、2020年11月2〜12日以来およそ10カ月ぶりの連続記録。8営業日で日経平均は2540円上昇した。このところの上昇ペースの早さから利益確定売りが出て、下げに転じる場面があった。売りが一巡すると、日経平均は上げ幅を広げる展開だった。
 
自民党総裁選に立候補を表明している岸田文雄氏は総裁選に向けた経済政策を発表した。目先の材料にならなかったものの、市場では「総裁選が混戦になって政策のアピール合戦になれば、政策期待をつなぎとめるだろう」との声があった。
 
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)は続伸した。TOPIXは16.23ポイント高の2079.61で終えた。1990年8月以来およそ31年ぶり高値を更新した。
 
東証1部の売買代金は概算で3兆6724億円と、5月27日以来およそ3カ月半ぶりの高水準だった。売買高は13億2022万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1599、値下がりは474、変わらずは116銘柄だった。
 

業種別株価指数(33業種)では情報・通信業、金属製品、銀行業などが上昇した。下落はその他製品、空運業、水産・農林業など。
 
個別では、前日にドイツテレコムとの長期戦略的パートナーシップなどを発表したソフトバンクGが一時10%超と急伸。レーザーテックも商い活況のなか大幅高で5連騰となった。東京エレクトロンが年初来高値を更新、アドバンテスト、リクルートなども高い。ベイカレント・コンサルティングも上値追い。レノバが物色人気となり、資生堂、リクルートホールディングスも値を上げた。東京機械製作所は3日連続ストップ高。戸田工業が値を飛ばし、東京産業も商いを膨らませ急騰した。こ
 
半面、任天堂が下落、トヨタ自動車も上値が重かった。村田製作所が冴えず、中外製薬、ダイキン、キッコマン、アサヒも安い。ファーマフーズが大幅安、NIPPOも大きく利食われた。乾汽船が売られ、セレス、ジェイリースも下落。マネックスグループも値を下げた。
 
東証2部株価指数は前日比11.52ポイント高の7757.09ポイントと4日続伸した。
出来高9997万株。値上がり銘柄数は223、値下がり銘柄数は175となった。
 
個別では、リードがストップ高。アヲハタ、イムラ封筒、岡本工作機械製作所、キョウデン、安楽亭など6銘柄は年初来高値を更新。三社電機製作所、ウイルテック、那須電機鉄工、三精テクノロジーズ、マーチャント・バンカーズが買われた。
 
一方、クロスプラスが年初来安値を更新。フライトホールディングス、タクミナ、兵機海運、神島化学工業、東邦金属が売られた。
 
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