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【大引け概況】
24日の日経平均株価は続伸し、前日比237円86銭高の2万7732円10銭で終えた。

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前日の欧米株市場が全面高となったことでスクオンの流れが強まった。米国株市場では主要3指数が揃って上昇し、ナスダック総合指数は3日続伸となり、約2週間ぶりに過去最高値を更新した。
これを受けて東京株式市場でも半導体製関連などハイテクセクターに物色の矛先が向かった。また、世界的にワクチン普及に伴う経済活動の正常化に期待が高まるなか、ソフトバンクGや東エレクといった値がさ株に加え、海運株や鉄鋼株など景気敏感株への買いが活発で全体相場を押し上げた。一方、日経平均2万7000円台後半では戻り売り圧力も意識され、前場中ごろにこの日の高値をつけてからは上値も重い展開を強いられた。
 
市場からは「米国株高にアジア株高、特にハンセン指数高が追い風となったが、この2要素が続くかどうかがポイントだ。国内に手掛かり材料はなく、仮に米株が反落すれば、その影響を受ける。板の薄いなかを短期筋の買い戻しで上げただけに下がるのも速い」との声が聞かれた。
 
東証株価指数(TOPIX)は続伸し、前日比19.06ポイント高の1934.20で終えた。JPX日経インデックス400は続伸した。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆3378億円。売買高は9億5942万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1799と、全体の約8割を占めた。値下がりは312、変わらずは79銘柄だった。
 

業種別株価指数(33業種)では、海運業、空運業、鉄鋼などの上昇が目立った。下落は、ゴム製品、医薬品、銀行業など。
 
個別では、郵船や商船三井などの海運株、レーザーテックや東エレクなどの半導体関連株、それにソニーGの上昇が目立ったほか、ソフトバンクグループ、トヨタ自動車などもプラス圏で引けた。エムスリーも買われた。キーエンス、デンソーが上昇、東邦アセチレンは連日のストップ高、三菱製鋼も急反発となった。
 
半面、ヤマハ発動機は5%超の下落となり、公募増資等の実施を発表したケイアイスターや昭電工とともに東証1部下落率上位にランクイン。ケイアイスター不動産は値下がり率トップに売られた。資生堂が軟調だったほか、ニトリホールディングス、オリンパスも安い。KLabなども売りに押される展開だった。
 
東証2部株価指数は前日比84.76ポイント高の7519.74ポイントと続伸した。
出来高1億2872万株。値上がり銘柄数は297、値下がり銘柄数は101となった。
 
個別では、大丸エナウィンがストップ高。北日本紡績、アクロディア、日本ハウズイング、ササクラなど5銘柄は年初来高値を更新。リミックスポイント、東京コスモス電機、アウンコンサルティング、テラプローブ、ヴィスコ・テクノロジーズが買われた。
 
一方、川本産業、エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマート、朝日印刷、さくらケーシーエス、北越メタルなど8銘柄が年初来安値を更新。ミズホメディー、オプティマスグループ、小池酸素工業、東京ソワール、ニッチツが売られた。
 
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