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【大引け概況】
21日の日経平均株価は続伸し、前日比219円58銭高の2万8317円83銭で終えた。上げ幅は300円を超える場面があった。
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 前日の米株式市場では、NYダウが前日比188ドル高と4日ぶり反発。米長期金利の低下やビットコインの反発などを好感した。これを受けた東京株式市場も買い先行の展開。一時300円を超す上昇となる場面があった。
前場はやや伸び悩んだが、後場に入り日本経済新聞・電子版が「米バイオ製薬モデルナが、21日に日本で承認された同社製の新型コロナウイルスワクチンについて、日本国内での生産を検討していることがわかった」と報じたこともあり、コロナワクチン供給増への期待から日経平均株価は持ち直した。
 
国内の新型コロナウイルスの感染拡大で、きょうにも緊急事態宣言の対象に沖縄が追加される見通し。5月末までの東京や大阪の宣言期間が延長されるとの観測もあり、景気敏感株の一角に売りが出た。
 
市場では「医療従事者の確保やインフラ整備などの課題があり、ワクチン接種が速やかに進むまで様子見の投資家も多い、新たな買い材料が浮上しないと買い進みにくい。当面は押し目買い、戻り売りが続くとみている」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400は3日ぶりに反発した。東証株価指数(TOPIX)は続伸し、8.77ポイント高の1904.69だった。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆3802億円。売買高は10億3796万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1076で、値下がりは1009だった。変わらずは107銘柄だった。
 

 
業種別株価指数(33業種)は電気機器、輸送用機器、その他製品などが上昇。銀行業、陸運業、鉄鋼は下落した。
 
個別銘柄では、東京エレクトロンやソニーグループ、富士通などハイテク株が高く、任天堂やリクルートホールディングス、武田薬品工業が堅調。日立製作所やトヨタ自動車、HOYA、サイバー、AGC、HOYAが値を上げた。
 
半面、INPEXが大幅安。三菱UFJフィナンシャル・グループや東京海上ホールディングスが安く、レーザーテックが値を下げた。JR東海や日本製鉄、SMCも軟調だった。
 
 
東証2部株価指数は前日比1.47ポイント安の7368.81ポイントと反落した。
出来高1億3075万株。値上がり銘柄数は194、値下がり銘柄数は209となった。
 
個別では、ケー・エフ・シー、旭コンクリート工業、タクミナ、パルステック工業、マックスバリュ東海など7銘柄が年初来安値を更新。セキド、Jトラスト、技研ホールディングス、アルメディオ、明治機械が売られた。
 
一方、さいか屋が一時ストップ高と値を飛ばした。アートスパークホールディングス、ベルテクスコーポレーション、オーナンバ、岡本工作機械製作所、ASTIなど9銘柄は年初来高値を更新。ピーエイ、日本タングステン、Abalance、フルスピード、野崎印刷紙業が買われた。
 
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