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【大引け概況】
17日の日経平均株価は小幅に続伸し、前日比49円27銭高の2万6806円67銭で終えた。
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米連邦準備理事会(FRB)が16日に米金融緩和を長期間維持する方針を示し、投資家の買い安心感が高まった。ただ、新型コロナウイルスの国内外での感染拡大が懸念され、方向感に乏しい展開が続いた。
 
前日の米株式市場では、NYダウが前日比44ドル安と反落。米連邦公開市場委員会(FOMC)では、量的緩和を強化するガイダンスが発表されたが、米11月小売売上高が市場予想を下回ったことが警戒された。これを受けた東京株式市場では、日経平均株価が朝方は値を下げて始まったが、米国の量的緩和に対する期待も背景に下値には買いが入り、後場にかけプラス圏で推移した。海運や情報通信、精密などが高い。
 
14時ごろに「東京都の新規感染者数が過去最多の800人超になる」と伝わったことで、投資家心理を冷やす場面もあった。
 
巣ごもり関連株が買われる一方、空運や電鉄、百貨店など外出自粛による悪影響を受けやすい業種は弱く、新型コロナへの警戒感の根強さがうかがわれた。
 
市場関係者が「海外勢が少ない」と口をそろえるとおり、売買を一方向に傾ける投資主体が少なかったもようだ。そんななかでもグロース(成長)株には資金が集まり、指数を押し上げた。
 
JPX日経インデックス400も続伸。終値は前日比42.51ポイント高の1万6190.43だった。東証株価指数(TOPIX)も続伸で、5.75ポイント高の1792.58で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆5456億円。売買高は11億4095万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は849と、全体の4割弱にとどまった。値下がりは1253と半分強、変わらずは82銘柄だった。
 
 
業種別株価指数(33業種)はその他製品、情報・通信業、海運業などが上昇した。下落は空運業、鉄鋼、陸運業など。
 
個別では、任天堂が商いを伴って大きく値を上げ、ソフトバンクグループ(SBG)、エムスリー、東エレク、ネクソンが上げた。ソニー、東エレク、キーエンス、塩野義も買われ、傘下のかんぽ生命への出資比率低下の報道があった日本郵政は買いを集めた。
 
一方、ファナック、ファストリが下げた。第一三共や丸井G、三越伊勢丹、高島屋やANA、JR西日本も下落した。
 
 
東証2部株価指数は前日比26.36ポイント安の6698.02ポイントと続落した。
出来高2億6964万株。値上がり銘柄数は187、値下がり銘柄数は226となった。
2部に上場したオーケーエムは9時9分に公開価格(1220円)を80円(6.6%)上回る1300円で初値を付けた。終値は初値比85円(6.5%)高の1385円だった。
 
個別では、バリオセキュア、梅の花、マミヤ・オーピーが年初来安値を更新。中国工業、誠建設工業、土屋ホールディングス、共和コーポレーション、三社電機製作所が売られた。
 
一方、新内外綿、フォーシーズホールディングス、フライトホールディングス、キャピタル・アセット・プランニング、セコニックがストップ高。アルプス物流は一時ストップ高と値を飛ばした。ギグワークス、ICDAホールディングス、神島化学工業、アサヒペン、ヒラノテクシードなど7銘柄は年初来高値を更新。ビーイングホールディングス、川本産業、バイク王&カンパニー、STIフードホールディングス、パシフィックネットが買われた。
 

 
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