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【大引け概況】


24日の日経平均株価は6日続落し、終値は前日比439円54銭(1.11%)安の3万9154円85銭と、6月24日以来1カ月ぶりの安値だった。6日続落は2021年9月27日から10月6日までの8日続落以来、2年9カ月ぶりの長さとなる。
 
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 前日の米国株市場は様子見ムードでNYダウ、ナスダック総合株価指数ともにわずかながら安く引けており、きょうの東京株式市場も方向感の見えにくい動きが予想されたが、後場に入ると先物主導で一気に売りが加速した。外国為替市場では取引時間中に円買いの動きが活発化、1ドル=154円台半ばまで円高が進んだことで、リスクオフの地合いを助長する形に。日経平均の下げ幅は一時500円近くまで広がる場面があり、3万9000円台攻防の様相をみせた。値ごろ感からの押し目買いは観測されたものの、その後も戻し切れず、3万9100円台で取引を終えている。
 
円の急伸に歩調を合わせる格好で、株価指数先物には海外短期筋などから断続的に売りが出て、日経平均は先物主導で下げ幅を拡大した。このところの円安基調で輸出関連株には利益上積みを見込む声が増えていたが、この日の円高進行を受けて今期業績予想の上方修正期待がやや後退したとの見方が強まり、投資家心理を冷やした。東証プライム市場の値下がり銘柄数は9割に達し、全面安の様相だった。
 
23日の米株式市場で主要3指数が下落したほか、同日に2024年4〜6月期決算を発表した電気自動車(EV)大手のテスラや米グーグル親会社のアルファベットが時間外取引で下落したことも重荷だった。もっとも日経平均は午前の取引では小幅ながら上昇に転じる場面もあった。前日までの5日続落で1600円あまり下げており、下値では押し目買いを入れる動きもみられた。
 
日経平均は下値のめどとして意識されていた75日線水準まで下げてきたことから、いったんは調整一巡感が意識されやすいところである。ただし、決算発表が本格化するなか、決算内容を見極めたいとする模様眺めムードも強まりやすく、積極的なリバウンド狙いの動きは期待しづらい。決算を手掛かりとした個別対応の流れのなか、先物主導によるインデックス売買の影響を受けやすくなりそうだ。
 

 
東証株価指数(TOPIX)は反落した。終値は40.27ポイント(1.42%)安の2793.12だった。JPXプライム150指数は5日続落し、14.41ポイント(1.16%)安の1231.69で終えた。
 
東証プライムの売買代金は概算で3兆8657億円、売買高は16億4730万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は1499。値上がりは122、横ばいは24だった。
 
業種別株価指数(33業種)は全ての業種が下落した。
 
個別では、売買代金で群を抜くディスコが下値模索を続けたほか、売買代金2位のレーザーテックも安い。このほか東京エレクトロン、アドバンテストなども冴えない。商船三井が利食われ、川崎重工業も安い。三菱自動車工業は大幅安となった。ホンダやスズキ、SUBARUが売られた。ファーストリテイリング、ソフトバンクグループ(SBG)も安い。KOAが値下がり率トップに売られ、ヤマシンフィルタも急落。FIG、IBJなども大きく水準を切り下げた。
 
半面、ニデックが商いを伴い大幅高、SCREENホールディングス、HOYAなどもしっかり。ローツェも買いが優勢だった。古河電池が急騰、サンケン電気、イーグル工業が値を飛ばしたほか、ヨシムラ・フード・ホールディングスも大きく値を上げた。U-NEXT HOLDINGSも物色人気に。中外薬や第一三共も上昇した。







 
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