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【大引け概況】
25日の日経平均株価は3日続伸した。前日比46円98銭高の2万1756円55銭で終え、5月7日以来およそ2カ月半ぶり高値を付けた。
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前日の米国市場では、ハイテク株中心のナスダック総合指数が史上最高値を更新。この流れを受け、東京株式市場でも日経平均が寄り付き直後から半導体関連株を中心に買い先行の展開となった。

米半導体株高を手掛かりに東エレクなど国内の半導体関連株にも買いが入った。19年4〜6月期決算を発表したアドテストは営業減益だったが市場予想を上回ったのが好感されて急伸し、1銘柄で日経平均を51円押し上げた。前日に決算発表した信越化も大幅高となり、好業績銘柄の上昇が目立った。
主力企業の2019年4〜6月期の決算発表が本格化するなか、好業績銘柄に買いが集まり相場を支えた。
 
一方で、日経平均の上げ幅は限られた。買い一巡後は、上値が重く2万1800円前後でのもみ合いが続き、こう着感が強まる場面もみられた。取引終了にかけては、手じまい売りが出たもようで、上げ幅を縮小して取引を終えた。
 
市場では「半導体関連株の上昇は売り方の買い戻しにとどまり、米中貿易摩擦などの先行き不透明感がくすぶるなかで新規の買いは限られた」との声が出ていた。
欧州中央銀行(ECB)理事会の結果発表を日本時間25日夜に控えて投資家の様子見姿勢が強かった面もあった。
 
JPX日経インデックス400は3日続伸した。終値は前日比13.53ポイント高の1万4025.84だった。東証株価指数(TOPIX)は3日続伸し、2.76ポイント高の1577.85で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で1兆8239億円と、5営業日連続で節目の2兆円を割り込んだ。売買高は9億8670万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1404、値下がりは642、変わらずは104だった。
業種別株価指数(33業種)は、金属製品、電気・ガス業、化学の上昇が目立ち、下落は鉱業、医薬品、石油・石炭製品など。
 
個別では、東京エレクトロンが大商いで値を飛ばし、アドバンテストはストップ高で値上がり率トップに買われた。日本電産、信越化学工業も大きく水準を切り上げた。ソフトバンクGやダイキン、オムロンが上昇した。サイバーエージェントが大幅高となり、LINE、アンリツ、LIXILグループなども物色人気を集めた。日本通信、パスコ、タムロン、フリービットも買われた。
 
半面、ファーストリテイリングが軟調、太陽誘電も値を下げた。日立建機やキヤノンが売られ、NTT、小野薬、太陽誘電も下落。日産自動車、スズキも売りに押された。ユー・エム・シー・エレクトロニクス、サイボウズが急落、三桜工業も値を下げた。リンクアンドモチベーション、北の達人コーポレーションも安い。

東証2部株価指数は5日続伸した。前日比4.86ポイント高の6704.50ポイントだった。
出来高1億3051万株。値上がり銘柄数は256、値下がり銘柄数は150となった。
 
個別では、児玉化学工業がストップ高となった。情報企画、リスクモンスター、神鋼鋼線工業、コマニーは年初来高値を更新した。プレミアムウォーターホールディングス、タカトリ、インスペック、アルチザネットワークス、アドテック プラズマ テクノロジーが買われた。
 
一方、大同信号、東京會舘、北日本紡績、富士通フロンテック、図研エルミックが売られた。
 
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