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【大引け概況】
20日の日経平均株価は小幅反発し、前日比53円80銭高の2万8098円25銭で終えた。
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 きょうの東京株式市場は、朝方取引開始前はリスク回避ムードが強かった。前日の欧州株市場が総じて軟調だったことに加え、米国株市場でもNYダウ、ナスダック総合指数ともに3日続落と下値模索の動きが続いており、これが買い手控え要因となった。ビットコインをはじめ仮想通貨が軒並み急落しており、これが投資家心理を悪化させている。
ただ、2万8000円を下回る水準では押し目買いや売り方の買い戻しなどが入り、日経平均をプラスに押し上げた。
 
一方で上値を買い進む動きも限られ、相場の強弱感が対立する中で小口の売買が交錯した。市場では「米国のインフレ懸念を巡る米金融政策当局の対応や日本国内のワクチン接種の進展といった不透明な要因を払拭できなければ、一段高の局面にはなりにくい」との指摘が出ていた。
 
JPX日経インデックス400は続落。終値は前日比10.40ポイント安の1万7102.13だった。東証株価指数(TOPIX)は反発し、0.68ポイント高の1895.92で終えた。

市場では「企業業績の改善期待が下値を支える格好にあるが、買い手がかりに乏しいことから、キッカケ待ちの状況が続きそう」との声が聞かれた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆1734億円。売買高は9億9465万株と、薄商いだった。東証1部の値上がり銘柄数は1385と、全体の6割強を占めた。値下がりは703、変わらずは104銘柄だった。
 
業種別では、繊維製品、その他金融業、金属製品が上昇率上位だった。一方、鉄鋼、鉱業、空運業が下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の63%、対して値下がり銘柄は32%となった。

個別では、東京エレクトロンが後場一段高となったほか、レーザーテック、アドバンテストなど半導体製造装置関連が高く、日本電産、富士通も堅調。村田製作所、キーエンス、スプリックス、Robot Home、ペッパーフードサービスも値を飛ばした。岩崎電気、双信電機が大幅高となりアドウェイズ、ヤマハ発、クレセゾンの上げも目立った。
 
半面、ファーストリテイリングが売りに押され、東京海上ホールディングスも安い。日本製鉄、ジェイ エフ イー ホールディングス、東京製鐵など鉄鋼株の下げが目立つ。住友金属鉱山も売られた。JFE、日本製鉄、ANAホールディングスが値を下げ、HOYAも軟調。青山商事も大幅安となった。
 
東証2部株価指数は前日比46.91ポイント高の7370.28ポイントと反発。値上がり銘柄数は266、値下がり銘柄数は146となった。
 
個別では、北海道コカ・コーラボトリング、ジー・スリーホールディングス、東京インキ、ベルテクスコーポレーション、サンユウなど14銘柄が年初来高値を更新。テラプローブ、アルメディオ、コーアツ工業、IJTT、TBグループが買われた。
 
一方、ケー・エフ・シー、川本産業、さくらケーシーエス、日本精鉱、日本伸銅など9銘柄が年初来安値を更新。東洋刃物、セキド、赤阪鐵工所、日鍛バルブ、トレーディアが売られた。
 
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