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終値は前日比230円85銭高の1万9776円62銭で8月8日以来、約1カ月ぶりの高値を付けた。
11日の米国株高や1ドル=109円台への円安・ドル高などを受け、買い戻しが先行した。国連安全保障理事会による北朝鮮への制裁決議の採択などにより米朝軍事衝突が回避できるとの見方が強まった。このため、警戒感が和らぎ、投資家の運用リスク回避の姿勢が後退した。円相場の下落や11日の米国株高も日本株を支えた。
 
堅調な展開となり、一時1万9792円06銭(前日比246円29銭高)を付ける場面があった。その後は上げ一服ながら、大引けにかけて高値圏で推移した。
 
JPX日経インデックス400は続伸した。終値は前日比135.38ポイント高の1万4422.19だった。東証株価指数(TOPIX)も続伸し、15.19ポイント高の1627.45で終えた。
東証1部の出来高は16億5476万株、売買代金は2兆2254億円。騰落銘柄数は値上がり1503銘柄、値下がり447銘柄、変わらず76銘柄。
 
市場からは「連日で『マド』を空けて上昇し、9月1日の戻り高値(高値1万9735円)を抜けてきたが、北朝鮮リスクを警戒して売られた分を戻している状態だ。買い戻し主体の需給的な要因であり、2万円回復には新たな支援材料が必要だ」との声が聞かれた。
 
個別では、売買代金トップの任天堂、ファストリやパナソニックが上昇した。日電産やSMC、資生堂は年初来高値を更新した。株式売出しが正式発表された日本郵政、国内外の金利上昇を受けてT&Dなど保険株が買われた。チタンなど電気自動車(EV)関連銘柄への選別投資も活発だった。第1四半期決算が好感されたライクKNがストップ高まで買われた。
 
一方、売買代金上位ではソニーは、投資評価引き下げの動きが観測された。同様に格下げ観測のVOYAGEが逆行安。ダイキン、大塚HD、コマツ、日立建機、KDDI、NTTも安い。減益決算を発表したgumiも下げた。
 
東証2部株価指数は前日比62.30ポイント高の6663.19ポイントと続伸した。
値上がり銘柄数は361、値下がり銘柄数は103となった。
 
個別では、JMACSがストップ高。カワタ、松尾電機、技研興業は一時ストップ高と値を飛ばした。日本電通、オーウイル、情報企画、ヴィンクスなど30銘柄は年初来高値を更新。児玉化学工業、エルナー、FDK、キョウデン、指月電機製作所が買われた。
 
一方、西菱電機、瑞光、カーチスホールディングスが年初来安値を更新。コーセーアールイー、クロスプラス、eBASE、北日本紡績、ニッセイが売られた。

 

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