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【大引け概況】
30日の日経平均株価は小幅に8日続伸し、前日比21円28銭高の2万2869円50銭で終えた。
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8日続伸は2017年10月2〜24日に16日続伸して以来の長期上昇となる。
 
朝方から買いが先行し、183円95銭高の2万3032円17銭を付ける場面がみられた。
米国とカナダの通商協議が進展するとの期待から29日の米市場でハイテク株主体のナスダック総合株価指数などが上昇した。東京株式市場でも海外投資家の買いでソニーやTDKが連日で年初来高値を更新した。
 
買い一巡後は、達成感から個人投資家や国内の機関投資家が利益確定売りを出し、伸び悩んだ。小幅安に転じる場面もあった。
日経平均は5〜7月に3回、2万3000円付近まで上昇したもののそれぞれ短期間で押し戻されており、この日も朝方に大台を付けた後は上値が重くなった。当面は2万3000円を上限とするボックス相場が続くとみた国内の投資家から売りが出たという。
 
手掛かり材料難のなか不安定な動きが続き、時間外取引での米株価指数先物が軟調に推移したことや、上海株式が続落したことも意識されたが、底堅く推移した。
 
市場では「米国とカナダの (北米自由貿易協定)再交渉の進展が期待され、買い先行となったものの、上値は重く戻り待ちの売りを吸収するには、もう少し時間が必要のようだ」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400は5営業日ぶりに小反落した。終値は前日比22.28ポイント安の1万5359.63だった。
東証株価指数(TOPIX)も5日ぶりに小反落し、0.46ポイント安の1739.14で終えた。
 
東証1部の売買代金は2兆6338億円と2日以来の高水準だった。取引終了間際にTOPIXの浮動株比率変更に伴う売買が膨らんだ。売買高は13億9935万株。東証1部の値上がり銘柄数は1167、値下がりは844、変わらずは93だった。
 
業種別株価指数(33業種)は、その他製品、鉱業、水産・農林業の上昇が目立った。下落は精密機器、輸送用機器、電気・ガス業など。

 
個別では、ファストリと任天堂が上げ、ソフトバンクグループ、ソニーも堅調だった。キリンホールディングス、出光興産も買い優勢。キッコマンと資生堂が買われた。
日本通信が物色人気となったほか、イーブックイニシアティブジャパン、オープンドアも値を飛ばした。ダイキンとヤマハ、ソースネクストが商いを伴い続急伸、ネクステージ、サムティも物色人気、アジアパイルホールディングス、LITALICOも上昇した。
 
半面、トヨタとホンダが安く、テルモやアステラス、第一三共、アステラス製薬が下げた。リコーが冴えず、富士通、丸紅も軟調だった。サイボウズが大幅安、日本エスコンも利食われた。日本化学工業が大きく値を下げたほか、マンダム、デジタルガレージなども安い。オルトプラスが下値を探り、東宝も売りに押された。

 
東証2部株価指数は前日比21.77ポイント高の7242.26ポイントと5日続伸した。
出来高7314万株。値上がり銘柄数は253、値下がり銘柄数は179となった。
 
個別では、田岡化学工業がストップ高。プレミアムウォーターホールディングス、東洋刃物、チャーム・ケア・コーポレーション、MCJ、パルステック工業など10銘柄は年初来高値を更新。児玉化学工業、ジーエルサイエンス、リテールパートナーズ、プレミアグループ、明治機械が買われた。
 
一方、鶴弥、ヤギ、ジェコー、大都魚類が年初来安値を更新。スリープログループ、アルメディオ、アイスタディ、テクノマセマティカル、アートスパークホールディングスが売られた。
 

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