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【大引け概況】

19日の日経平均株価は9営業日ぶりに小幅に反落し、前日比52円07銭(0.18%)安の2万8606円76銭で終えた。
 
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朝方から売りに押される展開となった。前日の欧州株市場はほぼ全面高に買われたものの、米国株市場では大手金融株の決算がまちまちだったことから強弱観が入り乱れ、方向感に欠く展開となった。東京株式市場でも手掛かり材料難が意識される形に。来週から本格化する国内企業の決算発表を前に、積極的な買いが見送られ、前日まで日経平均が8日続伸していたこともあり、目先スピード警戒感からの利益確定売りが優勢となった。
この間に1200円近く上げていた。急ピッチで上昇してきたため、19日は利益確定の売りを出す投資家が多かった。電子部品の一角に売りが目立ち、午前に日経平均の下げ幅が120円を超える場面があった。
 
ただ、外国為替市場ではドル買いの動きが強まり、1ドル134円台半ばまで円安が進んだこともあり、輸出株の一角やインバウンド関連などを中心に下値抵抗力を発揮している。また、メガバンクなど銀行株が高かったことで、TOPIXの下げはわずかにとどまった。
 
保険株が堅調で相場の下値を支えた。米金融不安の和らぎを映して見直し買いが入った。前日の米株式相場と同様、日経平均も方向感を欠き、朝方には小幅に上げる場面もあった。
 
さて、東京株式市場は新規の材料が見当たらず相場は自律的な微調整を入れる自然な流れとなっている。直近8日間で1200円近くも上げているが、本日のザラバの押しが浅かったことから引き続き需給は良好のままといえそうだ。マクロ的な材料が当面はなく、今後は日米ともに主力企業の3月決算というミクロ的な材料が主流となる。全体はじり高基調のままで個別物色中心の相場となってこよう。
 
 


東証株価指数(TOPIX)は9営業日ぶりに反落した。終値は前日比0.51ポイント(0.02%)安の2040.38だった。
 
東証プライムの売買代金は概算で2兆3673億円。売買高は9億4380万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は1081。値上がりは638、変わらずは116銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)では精密機器、海運業、パルプ・紙などが下落。保険業、銀行業、鉄鋼などは上昇した。
 
個別では、レーザーテックが冴えず、キーエンスも軟調。オリンパスやTOTO、安川電が下げた。リクルートホールディングスも売りに押された。ニデックも安い。ダイキン工業も冴えない。広済堂ホールディングス、アセンテックが大幅安、新日本科学の下げも目立つ。ディップ、オーバルが売られ、アステリアも下落した。ハブも値を下げた。
 
半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループなどメガバンクが高い。板硝子やクレセゾン、京成が上昇した。アドバンテスト、ディスコも堅調。ゆうちょ銀行もしっかり。パンチ工業が値上がり率トップに買われ、ソシオネクスト、ユー・エム・シー・エレクトロニクス、エコナックホールディングス、マースグループホールディングスなども値を飛ばした。


 
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