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【大引け概況】
1日の日経平均株価は4日続落し、前日比84円49銭安の2万8707円04銭で終えた。
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きょうは名実ともに7月相場入りとなったが、上値の重い地合いが継続した。前日の欧州株市場が軒並み軟調だったほか、NYダウが続伸したものの、ナスダック総合指数は小幅ながらマイナス圏で引けており、東京株式市場でも主力ハイテク株が冴えなかった。
前日のフィラデルフィア半導体株指数(SOX)がさえなかったため、東京市場でも値がさの半導体関連株に次第に売りがかさんだ。
 
今週末2日に予定される6月の米雇用統計発表を見極めたいとの思惑に加え、足もと東京などで感染が広がる新型コロナウイルスに対する懸念が高まるなか、インド型の「デルタ株」に対する警戒感も重荷となった。
朝方取引開始前に発表された日銀短観は改善色の強いものだったが、市場では事前に織り込みが進んでおり材料視されなかった。
 
東京都での新型コロナの感染拡大加速も投資家心理の重荷になった。東京都では一部の指標で国が「ステージ4(感染爆発)」の目安とする水準まで悪化。市場では「感染力が強いとされるインド型(デルタ株)など変異ウイルスの感染動向が気がかりだ」との声があった。
 
一方で、下値を探る動きも限られた。週末にかけて6月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数や米雇用統計の発表を控える。重要な米経済指標の発表を前に次第に様子見気分が強まった。
 
JPX日経インデックス400は3日続落。東証株価指数(TOPIX)も3日続落し、4.36ポイント安の1939.21で終えた。
 
 
業種別株価指数(33業種)では海運業、情報・通信業、金属製品の下落が目立った。上昇は空運業、鉱業、保険業など。
 
東証1部の売買代金は概算で1兆9862億円と薄商いだった。売買高は8億3323万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1297と、全体の約6割を占めた。値上がりは767、変わらずは126銘柄だった。
 
個別では、任天堂、東京エレクトロンが冴えず、三菱電機が大きく値を下げた。エムスリー、ベイカレント・コンサルティング、富士通も売られた。日本郵船、商船三井、川崎汽など海運大手が軒並み大幅安。マルマエ、キャリアインデックス、セラクが急落、DMG森精機も大幅安だった。
 
半面、売買代金トップとなったレーザーテックが売り買い交錯も小幅プラス圏に切り返して着地した。ソニーグループ、信越化学工業も堅調だった。ニトリホールディングス、リクルートホールディングス、コマツなども買われた。パイプドHDが急騰し値上がり率トップに買われ、パソナグループも大幅高。住友重やコマツ、MS&ADなども買われた。
 
 
東証2部株価指数は前日比31.75ポイント安の7643.85ポイントと3日続落した。
出来高2億2589万株。値上がり銘柄数は145、値下がり銘柄数は242となった。
 
個別では、那須電機鉄工、オーケーエム、サンセイ、アルチザネットワークス、FDKなど6銘柄が年初来安値を更新。セキド、日本坩堝、三社電機製作所、リミックスポイント、バイク王&カンパニーが売られた。
 
 一方、ラオックスが一時ストップ高と値を飛ばした。セイヒョー、カワサキ、神島化学工業、川上塗料、ササクラなど12銘柄は年初来高値を更新。ウイルテック、黒田精工、北日本紡績、光陽社、英和が買われた。
 
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