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【大引け概況】
23日の日経平均株価は小反落し、前営業日に比べ13円81銭安の2万3346円49銭で終えた。
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連休中に欧米株市場が波乱安の展開となったことを受けリスク回避の売り圧力が意識される地合いだったが、結果的に底堅さを発揮した。下値では押し目買い意欲も強かった。
 
フランスや英国など欧州で新型コロナウイルスの感染再拡大が深刻になっているほか、米国の追加経済対策の先行き不透明感が強まっているのを受け、国内でも投資家の運用リスクを回避する動きが先行した。下げ幅は一時200円を超えた。
 
もっとも、後場に入ると日経平均は下げ幅を縮小し、上げに転じる場面もあった。日銀の上場投資信託(ETF)買い入れ観測が浮上したほか、富士フイルムが昼ごろ、新型コロナウイルス感染症の治療薬候補「アビガン」の承認申請を10月にも実施すると発表したのも支えとなった。取引最終盤には前営業日の終値を小幅ながら上回る局面もあった。
 
市場では28日の権利付き最終日を控え「配当狙いの買いもかなり入り始めているようだ」との声も聞かれた。
 
昼には菅義偉首相と日銀の黒田東彦総裁が首相官邸で会談し、思惑的な買いを誘ったとの見方もあった。
 
JPX日経インデックス400は小反落し、終値は前営業日比3.27ポイント安の1万4792.60だった。東証株価指数(TOPIX)は反落し、2.17ポイント安の1644.25で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆7632億円。売買高は15億1983万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1367と、全体の約6割を占めた。値上がり銘柄は732、変わらずは77銘柄だった。
 

業種別株価指数(33業種)は、鉱業、鉄鋼、非鉄金属、保険業などが下落。上昇は陸運業、小売業など。
 
個別では、日産自や三菱自、ホンダなどが売られた。ソフトバンクGが売られ、ソニー、キーエンス、ファーストリテは軟調だった。三井住友、三菱UFJが小安く、T&DやSOMPOも安い。ジェイテクトやNTN、日本製鉄、JFE、三井金、国際帝石が値を下げた。
 
一方、富士フイルムが買われたほか、東エレクやアドテストも上昇。トヨタ、日本電産が値を上げ、富士フイルムは大幅続伸。JR東日本やJR西日本も高い。
ソフトバンクは親会社のソフトバンクグループによる売り出し株の受け渡し日で流動性が高まり、売買代金が2916億円と東証1部全体の約1割を占めた。
 
 
東証2部株価指数は前週末比59.24ポイント安の6353.49ポイントと反落した。
出来高1億3371万株。値上がり銘柄数は226、値下がり銘柄数は199となった。
 
個別では、アウンコンサルティング、ジャパンエンジンコーポレーション、日本鋳造、東京衡機、オーミケンシが売られた。
 
一方、東邦金属、鈴与シンワートがストップ高。ダイショー、ファーマフーズ、アートスパークホールディングス、情報企画、ダイトーケミックスなど15銘柄は年初来高値を更新。理経、ウインテスト、ジュンテンドー、マルヨシセンター、DNAチップ研究所が買われた。
 
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