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前日比80円87銭安の1万9353円77銭で終え、5月1日以来、3カ月半ぶりの安値を付けた。
 
前日の米国株市場でNYダウ、ナスダック指数ともに安かったことを受けてリスクを取る動きが後退した。米政権運営の先行き不透明感の高まりが米株安を招いているとの見方があり朝方は外国為替市場での円高・ドル安も嫌気された。
 
午前中は円高一服で輸出関連株への売り圧力が和らぎ、下げ幅を縮小する場面があった。ただ、午後に入りトヨタや三菱UFJ、野村など一部主力株が下げ幅を広げた。日経平均は午後2時37分に1万9351円まで下げ、この日の安値を付けた。
24日から開催予定のジャクソンホール会合の結果を見極めたいとの思惑や、依然としてくすぶる北朝鮮を巡る有事リスクから買いが手控えられた。
また、日銀の上場投資信託(ETF)買いが見送られたとの思惑も下げ幅を広げる要因となった。
 
JPX日経インデックス400は反落した。終値は前日比73.72ポイント安の1万4111.90だった。
東証株価指数(TOPIX)も反落し、7.85ポイント安の1592.20とこの日の安値で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で1兆7483億円。売買高は14億4222万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1006と、全体の約5割を占めた。値上がりは878、変わらずは139銘柄だった。
 
個別銘柄では、新日鉄住金やJFEなど鉄鋼株の下落が目立った。
「トヨタが系列部品メーカーに支給する自動車用鋼材の2017年度下期(10月〜18年3月)の価格が上期(4〜9月)に比べて下落する見通しになった」と報じられ、採算悪化の懸念から売りに押された。NTTやNTTドコモ、KDDIも下落し、野村と菱地所は年初来安値を更新した。カルビーが売りに押され、電通、アイスタイルなども値を下げた。
 
一方、ファーストリテが値を上げ、出光興産、旭化成と信越化は上昇した。住友電や三菱ケミHD、三井不、国際帝石、ホンダ、セガサミーHDも上げた。
ルックが上昇、大紀アルミニウム工業所、日本CMK、タカキューも買いを集めた。
 
東証2部株価指数は前日比21.27ポイント高の6577.11ポイントと3日続伸した。
値上がり銘柄数は237、値下がり銘柄数は198となった。
 
個別では、富士ピー・エス、黒谷、大興電子通信がストップ高。オーウイル、情報企画、ヴィンクス、東京インキ、櫻護謨など18銘柄は年初来高値を更新。森尾電機、ファステップス、オリエンタルチエン工業、アイスタディが買われた。
 
一方、西菱電機、昭和ホールディングス、三精テクノロジーズ、戸上電機製作所、ヨネックスが年初来安値を更新。フマキラー、川本産業、ダイトーケミックス、富士通コンポーネントが売られた。

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