きょうは主力株中心にリスクオフの流れにのまれる格好で日経平均は寄り後早々に500円近い下げに見舞われた。
前週末の米国株市場でNYダウなど主要株価指数が揃って下落、ナスダック総合株価指数は400ポイントを超える深押しとなった。10月の米小売売上高は市場の予想を上回っただけでなく9月分も上方修正され、NY連銀製造業景気指数もコンセンサスを大きく上振れた。これを受けて12月のFOMCで利下げが見送られるとの見方が浮上し、米長期金利が上昇するなか買いが見送られる形になった。米国のトランプ次期政権の政策を巡る不透明感も引き続き日本株の重荷だった。
東京株式市場でもこれを引き継ぐ格好で売り圧力が強まった。外国為替市場で急速に円高方向に振れたこともセンチメントを悪化させた。ただ、3万8000円近辺では買い戻しの動きも観測された。売買代金は盛り上がりを欠いており、10月29日以来となる4兆円台割れとなった。
米半導体大手エヌビディアの2024年8〜10月期決算の発表を20日に控え、持ち高整理の動きも巻き込み、18日の東京市場では、東エレクやレーザーテクなどの国内の半導体関連が売りに押された。
日銀の植田和男総裁が18日、名古屋での金融経済懇談会に出席し、利上げについては「毎回の会合で利用可能なデータ・情報から判断する」との認識を示した。午前に円相場が1ドル=153円台から155円台に伸び悩むと、海外勢が先物を買い戻し、朝方に500円近く下げた日経平均は下げ幅を100円未満に縮める場面があった。