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【大引け概況】
1日の日経平均株価は3営業日ぶりに反発し、前週末比427円66銭高の2万8091円05銭で終えた。
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先週末の米国株は大幅安となったが、これに対する反応は限られ、寄り付きは小幅な下落。その寄り付きがきょうの安値となった。その後は前週の2営業日で1000円近く下げた反動から自律反発を狙った買いが優勢となった。本格化する国内企業決算で、好業績が確認された銘柄に資金が向かったことも相場を押し上げた。
 
市場の一部では、「米証券取引委員会(SEC)が調査に乗り出したことで米投機売買を巡る混乱が早期に収束する」との期待感が浮上している。日本時間1日の米株価指数先物が上昇したほか、香港、韓国などアジア株式相場が強含んだことも日本株の買い手がかりとなった。
 
この日は好決算など個別の買い材料への反応も目立った。「2020年10〜12月決算発表の前半戦は好業績が目立つ印象」との声も聞かれ、新型コロナウイルスのまん延による業績悪化不安もいったん和らいでいる。
ただ、決算発表はまだ半分も終わっていない。米国の個人投資家による取引が相場を混乱させたことで、「新たな規制の導入が議論になるのは間違いなく、決着には時間がかかる」の指摘もある。不透明要因が残る中、日経平均の上昇幅は前週後半の下落幅の4割程度にとどまり、自律反発の域を出なかった。
 
ミャンマー国軍によるクーデターを受け、ヤンゴン証券取引所の設立にかかわり出資もしている大和が軟調。同国に進出する商社などの反応は限られた。
 
JPX日経インデックス400は3営業日ぶりに反発した。終値は前日比192.55ポイント高の1万6602.83だった。
東証株価指数(TOPIX)も反発し、21.06ポイント高の1829.84で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆5118億円。売買高は11億4553万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1336と、全体の約6割を占めた。値下がりは769、変わらずは86銘柄だった。
 

業種別株価指数(33業種)はガラス・土石製品、非鉄金属、金属製品、海運業などが上昇した。下落は食料品、石油・石炭製品など。
 
個別では、指数寄与度の高いソフトバンクグループ、ファストリ、東エレクがそろって上昇。ZOZOは急伸、TOTO、東エレク、エムスリーも買われた。アサヒHDが昨年来高値を付け、商船三井、天堂、NECが上伸した。
 
一方、村田製、TDK、太陽誘電、日立建機、味の素、キッコマンが下げた。トヨタは小幅続落。ENEOS、JR東日本、味の素は値を下げた。
 
 
東証2部株価指数は前週末比49.55ポイント高の7066.54ポイントと反発した。
出来高1億1885万株。値上がり銘柄数は265、値下がり銘柄数は142となった。
 
個別ではラピーヌが一時ストップ高と値を飛ばした。東亜石油、オーナンバは昨年来高値を更新。野村マイクロ・サイエンス、ダイトーケミックス、明星電気、フライトホールディングス、加地テックが買われた。
 
一方、バリオセキュアが昨年来安値を更新。セキド、ヒガシトゥエンティワン、パシフィックネット、東邦金属、Jトラストが売られた。
 
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