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【大引け概況】
7日の日経平均株価は小幅に反発し、終値は前日比34円16銭高の2万9730円79銭だった。
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前日の米国株市場でNYダウなど主要株指数が揃って軟調だったことや、外国為替市場でのドル安・円高などが逆風材料として意識されたが、前日に日経平均株価が400円近い下落をみせていた反動もあって値ごろ感からの押し目買いが優勢となった。IMFが21年の世界経済見通しについて経済成長率を6.0%成長に上方修正したことで、景気回復への期待感が強まり、鉄鋼や海運、非鉄といった景気敏感株への買いが目立った。
 
一方、国内の新型コロナウイルス感染収束が見通せず、内需関連を中心に積極的な買いを控える動きもあった。年度初めの益出しの売りも出て、取引時間中の日経平均は一進一退となった。
国内の新型コロナ感染者数が大阪などで再び増えており、感染の広がりや企業決算の発表を見極めたいとのムードも強かった。このため持ち高を一方向に傾ける動きは乏しかった。
 
米投資ファンドが東芝に買収提案をするとの報道を受け、外国人投資家が日本株の再評価に動くとの見方も出た。これも相場の支えになった。
 
JPX日経インデックス400は反発。終値は前日比87.11ポイント高の1万7720.20だった。東証株価指数(TOPIX)も反発し、13.09ポイント高の1967.43で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆5516億円。売買高は10億8380万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1839と、全体の8割超を占めた。値下がりは310、変わらずは41銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)では鉄鋼、海運業、金属製品の上昇が目立った。下落は医薬品、陸運業、証券・商品先物取引業など。
 
個別では、東芝は終日買い気配が続き、制限値幅の上限(ストップ高水準)で配分された。アドバンテストやTDK、太陽誘電が買われた。ソフトバンクグループが堅調で1万円ちょうどで引けた。レーザーテックは売買代金第2位に食い込み大幅高。トヨタ自動車も堅調。日立製作所、NEC、富士通なども買われた。
 
一方、東京エレクトロンが冴えず、キーエンスも売りに押された。ファーストリテイリングが値を下げ、武田薬品工業、エムスリーも売られた。ネクステージ、サイバーリンクスは急落。サインポスト、ジェイリースなども安い。
 
東証2部株価指数は前日比31.77ポイント高の7541.23ポイントと反発した。
出来高1億8923万株。値上がり銘柄数は249、値下がり銘柄数は170となった。
 
きょう東証2部に新規上場した表示灯は9時58分に付けた初値(2672円)を503円(18.8%)上回る3175円で終えた。
 
個別では、表示灯がストップ高。松尾電機は一時ストップ高と値を飛ばした。ビットワングループ、アウンコンサルティング、北海道コカ・コーラボトリング、アゼアス、イムラ封筒など12銘柄は年初来高値を更新。カワセコンピュータサプライ、野村マイクロ・サイエンス、東京ラヂエーター製造、ビート・ホールディングス・リミテッド、バイク王&カンパニーが買われた。
 
 一方、ニッセイ、天昇電気工業が年初来安値を更新。鈴与シンワート、工藤建設、川口化学工業、グローバルダイニング、セキドが売られた。
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