きょうは広範囲の銘柄でリスクを取る動きが優勢だった。前週末の欧州株市場が全面高だったほか、米国株市場でもNYダウやナスダック総合株価指数など主要株価指数が上昇し、特にハイテク株への買いが顕著だったことでナスダック指数の上昇率は1.5%に達した。この日に発表されたIMFの世界経済見通しで米国の成長率が前回予想から上方修正されたことが投資マインドに追い風となったほか、欧米の長期金利が揃って上昇一服となったことが買い安心感につながった。トランプ米大統領の就任式を20日に控え、株式市場でも高揚感が高まった。
これを受け、東京株式市場も主力株をはじめ幅広い銘柄に買い戻しが入る形に。
日経平均の上げ幅は500円を超え、節目の3万9000円を上回る場面があった。
ただ、日本時間今晩の米国株市場がキング牧師生誕に伴う祝日で休場となることから、海外投資家の参戦が限られ、全体売買代金は3兆3000億円台と低水準だった。
トヨタやソフトバンクグループ(SBG)、アドテストなど主力株への買いが目立ち、日経平均は上げ幅を広げた。中国の習近平国家主席が17日、トランプ氏と電話協議したと伝わり、米中の過度な緊張がいったん和らぐとの見方も支えとなった。
一方でトランプ次期米政権に対する警戒感は根強い。就任初日の20日に多くの大統領令への署名や指示を出すとみられ、日本を対象とした何らかの関税が打ち出されるかどうかに投資家の関心が高い。20日の米株式市場はキング牧師誕生日の祝日で休場ということもあり、東京株式市場は次第に模様眺めムードが広がった。