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【大引け概況】

27日の日経平均株価は前日比140円40銭高の2万1952円40銭、東証株価指数(TOPIX)は11.96ポイント高の1644.16と、ともに3営業日続伸した。
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 前日の米株式相場の大幅な上昇を好感した買いが先行。午後は中国・上海などアジア株式相場が総じて小高く推移したことも支えに、株価指数先物の売り方による買い戻しが断続的に入り、12日以来約2週間ぶりに取引時間中として2万2000円を上回る場面があった。
 
為替がドル高・円安水準で推移していたこともあり、先物へのショートカバーを足場に現物株市場も強調展開となった。
 
もっとも、トランプ米大統領の発言を受けて通商問題を巡る米中の対立が再び激化するとの警戒感も広がり、大引けでは2万2000円台を維持できず、前日終値近辺まで伸び悩む場面があった。
 
市場からは「短期筋の売買が中心だ。日経平均の日足は下ヒゲだが、『マド』を空けて始まった後いったんそれを埋めており、あまり強さは感じない。下向きの25日線が横ばいになってから出動してもいいのではないか」との声が聞かれた。 
 
JPX日経インデックス400は3日続伸した。終値は前日比93.48ポイント高の1万4538.75だった。
 
東証1部の出来高は13億2598万株、売買代金は2兆3149億円。騰落銘柄数は値上がり1509銘柄、値下がり526銘柄、変わらず80銘柄。
 
業種別株価指数(33業種)は、保険業、鉱業、海運業の上昇が目立った。下落は医薬品、水産・農林業、繊維製品。
 
個別では、ソフトバンクグループが断トツの商いをこなし上昇、任天堂が売買を伴って上昇した。トヨタ自動車も買い優勢の展開だった。金融サービスの成長期待からLINEが急伸し、ソニーが物色人気となったほか、三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンク、第一生命ホールディングスなど保険株も買われた。KLab、gumiが大幅高となり、メガチップスも値を飛ばした。ZOZOも活況高だった。
 
半面、武田薬品工業が軟調、塩野義製薬も売られるなど医薬品株に安いものが目立つ。東海カーボンが売りに押され、アダストリアは大幅安となった。ヤマシンフィルタが値を下げたほか、アルパイン、SBIホールディングスが安く、日総工産、西松屋チェーンなども下落した。
 

東証2部株価指数は前日比63.57ポイント高の7145.50ポイントと5日ぶり反発した。
出来高9922万株。値上がり銘柄数は269、値下がり銘柄数は151となった。
 
個別では、ダイヤモンドエレクトリックホールディングスがストップ高。FUJIKOH、JFEシステムズ、エスティック、パルステック工業、NCS&Aなど6銘柄は年初来高値を更新した。 ビート・ホールディングス・リミテッド、杉村倉庫、ビットワングループ、サニーサイドアップ、キクカワエンタープライズが買われた。
 
一方、カワニシホールディングス、カネヨウ、JFEコンテイナー、ジャパンエンジンコーポレーション、ニッキなど17銘柄が更新した。
アルメディオ、櫻島埠頭、省電舎ホールディングス、ヒガシトゥエンティワン、阪神内燃機工業が売られた。

 
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