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【大引け概況】


21日の日経平均株価は反落し、終値は前日比122円75銭(0.31%)安の3万8946円93銭だった。

 
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前日の米株式市場では、NYダウは反落したが、エヌビディア<NVDA>など半導体株を中心にハイテク株が高くナスダック指数は最高値を更新した。この流れを受けた東京株式市場は日経平均株価が上昇してスタート。一時3万9300円台まで買われ、上昇幅は270円を超えた。ただ、買い一巡後は売りに押される展開となり、後場に入りマイナス圏に転じ、結局、3万9000円台を割り込んだ。22日のエヌビディアの決算を前に様子見姿勢も強まり、売買代金も細り気味。銀行、自動車、不動産株などが安く、保険や海運、商社株などが高い。半導体関連株は高安まちまちだった。
米半導体大手エヌビディアの決算発表を22日(日本時間23日)に控えるなか、徐々に模様眺めの雰囲気が広がり、東エレクやアドテストは午後に上げ幅を縮小した。
 
国内の長期金利の指標となる新発10年物国債の利回りは0.980%と11年ぶりの水準に上昇した。日銀による金融政策の正常化観測から金利の先高観が根強く、株式相場の上値を抑えた。
 
さて、東京株式市場は米ハイテク株高や円安の割りに日経平均が伸び切れない。現状では日経平均が3万9000円台半ばに進むと利食い売りに押されてしまう傾向にある。国内長期金利の上昇や今期企業業績の伸び率鈍化などが念頭にあり、春先のような株高の勢いは出にくくなっているのだろう。一方、チャート面では下値に25日、75日移動平均線があって堅固に支えており崩れる不安は少ない。

 

 
東証株価指数(TOPIX)は4営業日ぶりに反落した。終値は8.32ポイント(0.30%)安の2759.72だった。JPXプライム150指数は反落し、2.81ポイント(0.23%)安の1214.08で終えた。
 
東証プライムの売買代金は概算で3兆9173億円、売買高は15億7678万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は1006。値上がりは575、横ばいは68だった。
 
業種別株価指数(33業種)は不動産業、証券・商品先物取引業、精密機器などが下落。保険業、石油・石炭製品、電気・ガス業などが上昇。
 
 
個別銘柄では、三菱UFJフィナンシャル・グループやみずほフィナンシャルグループが安く、レーザーテックやソシオネクスト、ルネサスエレクトロニクスが軟調。メルカリ、住友ファーマ、ダイキン工業やソフトバンクグループが値を下げた。
 
半面、東京海上ホールディングスやMS&ADインシュアランスグループホールディングスが高く、東京エレクトロンやディスコ、アドバンテストが買われた。日本郵船や川崎汽船が上昇し、三菱商事や丸紅もしっかり。トヨタ自動車やホンダ、三菱地所が軟調だった。







 
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