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【大引け概況】
12日の日経平均株価は大幅に続伸した。前日比378円60銭高の2万1503円69銭で終えた。
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朝方は、買い優勢で始まった。11日の米国株が上昇した流れを受け、投資家心理が好転した。円安・ドル高歩調とともに中国・上海総合指数の上昇も支えとなり、上げ幅を拡大し、後場序盤には一時2万1568円48銭(前日比443円39銭高)まで上昇した。
 
米株市場ではハイテク株中心に買い戻しが活発化し、ナスダック総合指数は2%強の上昇、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は2.4%高と大きく水準を切り上げ、この流れが東京株式市場にも及んだ。
欧州では英国のEU離脱を巡る紛糾も「合意なき離脱」が回避されそうとの見方や米中通商協議の合意が近いとの思惑も浮上し、海外ヘッジファンド筋による先物を絡めた買い戻しが全体相場を押し上げる格好となった。
 
市場からは「25日移動平均線(2万1261円)を上回り、3月SQ(特別清算指数)値(2万1348円)も超え、チャート的に問題はない。ただ、短期筋の買い戻しが主体であり、さらに上へ行くには新規の材料が欲しい」との声が聞かれた。
 
日経平均はフシ目の2万1500円台を再び回復。東証1部全体の9割近い銘柄が上昇し、全体売買代金も2兆3000億円台とメジャーSQ算出日を除いて2月末以来の水準に膨らんだ。
 
東証1部の出来高は12億3152万株、売買代金は2兆3266億円。騰落銘柄数は値上がり1893銘柄、値下がり185銘柄、変わらず56銘柄。
 
JPX日経インデックス400は続伸した。終値は前日比214.50ポイント高の1万4279.92だった。東証株価指数(TOPIX)も続伸し、24.04ポイント高の1605.48で終えた。

 
業種別株価指数は33業種すべて上昇した。証券・商品先物取引業、電気機器、不動産業、精密機器、機械、鉄鋼の上昇率が大きかった。
 
個別では、株式売り出しの受け渡し日を迎えた任天堂も買いが優勢だった。ファーストリテイリングやソフトバンクグループ(SBG)などが大きく買われ、オムロンも物色人気。ソニーも上昇した。SMCの上げ足も目立つ。三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクが堅調。コマツと日立建機が高い。ポールトゥウィン・ピットクルーホールディングスが値を飛ばしたほか、ガンホー・オンライン・エンターテイメントも人気を集めた。サイバーエージェント、gumiも高い。
 
半面、ZOZOが軟調。スズキとキリンHDも売りに押された。石川製作所が急落、豊和工業も大幅安となった。双信電機も利食われた。メンバーズが下値を探ったほか、ウィルグループ、ニチイ学館、ダブル・スコープなども下落した。
 
 
東証2部株価指数は前日比37.63ポイント高の6830.44ポイントと続伸した。
出来高4704万株。値上がり銘柄数は294、値下がり銘柄数は126となった。
 
12日に東証2部に上場したダイコー通産(2部、7673)は、初値(1732円)を3.9%上回る1800円で終えた
 
個別では、デュアルタップがストップ高。アルチザネットワークスは昨年来高値を更新。キクカワエンタープライズ、大盛工業、エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマート、ミロク、TBグループが買われた。
 
一方、日本食品化工、価値開発、ウィル、東海ソフト、コーア商事ホールディングスが昨年来安値を更新。日本アビオニクス、サトウ食品工業、インスペック、ラピーヌ、パスは値下がり率上位に売られた。
 
 
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