02月3週
今週の相場感
【推移】
(2) 欧米動向
イエレン新FRB議長の議会証言。
「新興国通貨不安は現段階では米経済への重大なリスクにはならない」と断言。
「現段階」とか「重大な」というレトリック付だが悪くはない。
そして米債務証言の問題も解決。
すべてはアメリカ金融の問題に起因すると仮定すれば手錠は外れた感。
ジャパンディスプレイの上場観測。
産業再生機構の初めての出資金回収となる。
あるいは西武HDの最上場観測はサーベラスの資金回収。
こちらはややかげりを帯びた投資ファンドという印象。
ハゲタカにかつての輝きが感じられなくなったという声も聞こえる。
結構面白い構図。
(3)アジア・新興国動向
20日発表予定の中国のHSBC製造業景況感指数がポイント。前月は50ポイント割れを材料に世界株式が冷え込んだ。
【展望】
スケジュールを見てみると・・・。
17日(月)10〜12月GDP、日銀金融政策決定会合、確定申告スタート
18日(火)黒田日銀総裁会見、米NY連銀景況感、NAHB住宅指数、独ZEW景況感
19日(水)1月訪日外国人数、全産業活動指数、米住宅着工、卸売物価、
20日(木)貿易統計、コンビニ売上高、米CB景気先行指数、消費者物価、中国HSBC製造業PMI
21日(金)東証IRフェスタ、米中古住宅販売件数
週末:TPP閣僚会合、G20財務相・中央銀行総裁会議(シドニー)、東京マラソン、山口県知事選挙
裁定取引の買い残は4211億円と大幅に減少し2兆7829億円。
減少は5週連続。
もうそろそろのレベル。
信用取引の評価損率は2.26%悪化してマイナス10.67%。
ほぼ通常のレベルに戻った。
空売り比率が依然として34%と高止まりしており空売り規制の影響は否めない。
気になるのは、東証1部の単純平均株価。
週末に293円と300円を割れ混んだ。
ここが相場低迷感につながっている。
騰落レシオは80.7%。
指標の異常値は見かけられない。
マーケットというか、社会は大きな事柄になると信憑性など関係なくなることが多い。
例えば、週末の雪。
地球温暖化が本当に進行しているのかどうか。
京都議定書など忘れ去られている。
そもそも本当に二酸化炭素が増えて温暖化しているのかどうかは疑問。
あるいは、石油は70年で枯渇すると言われたのが30年前。
いまでも石油は70年程度は掘れそうという現実。
何は本当かわからない。
これはシェールガスにしても本当に革命的なのかどうかの疑問と一緒。
些細なことには拘るのがマーケットだが、地球規模での嘘ごまかしはたくさんありそう。
対象が大きくなると思考停止状態になってしまうのかも知れない。