10月2週
今週の相場感
(2) 欧米動向
興味深い指摘はドイツ銀行のレポート。
クリントン政権下の1995〜96年。
政府機関の閉鎖が実行されました。
その間10年国債利回りは低下、S&P500指数は小幅上昇。
しかも・・・。
1996年1月6日に閉鎖解除。
その1月のNYダウは、月間で5.7%上昇、96年年間で26%上昇。
そんな歴史があるのなら、「どうせなら閉鎖したらどう?」と言う声も聞こえそうま気配。
何らかの材料を取り上げて不安を掻き立て動かすのは相場の常。
それに付和雷同する愚だけは避けたいもの。
あれこれ登場する予測やデータは、所詮刺身のつまみたいなもの。
誰でも「つま」よりは刺身の実を食べる方が美味しい筈。
もっともらしく聞こえる懸念材料の賞味期間は
意外と短いと考えた方が良さそう。
(3)アジア・新興国動向
中国景気は欧州経済の復活感とともに持ち直しの動き。製造業PMIは51.1で着地し3ヶ月連続での回復基調。発電量、鉄鋼製品、銅製品、自動車生産なども増加傾向。
【展望】
スケジュールを見てみると・・・。
週末:科学技術と人類の未来に関する国際フォーラム(安倍総理出席)
7日(月)景気動向指数、ノーベル医学生物学賞発表
8日(火)国際収支、景気ウォッチャー調査、ノーベル物理学賞、米貿易収支、3年国債入札、アルコア決算発表
9日(水) 工作機械受注、ノーベル化学賞、FOMC議事要旨、10年国債入札
10日(木) 機械受注、オフィス空室率、米輸入物価、30年国債入札
11日(金) マネーストック、企業物価指数、オプションSQ、米小売売上高、ノーベル平和賞、ミシガン大学消費者信頼感
10月。
過去23年間の日経平均株価は10勝13敗。
勝率43.5%で12ヶ月のうちで8位。
9月よりは順位は上。
アノマリーは「10月は9月の値動きと似る」なのだが・・・。
5日(土)が新月。
ストボ東京セミナー開催。
11日(金)がオプションSQ。
14日(月)はコロンブスデーでNY為替休場。
19日(土)はブラックマンデー記念日で満月。
NYダウは507ドル安(22.61%の下落)。
経平均は3836円(14,9%の下落)だった。
22日(火)に水星が逆行開始。
24日(木)ブラックサースデー(1929年暗黒の木曜日)記念日。
27日(日)欧州がサマータイム終了。
市場筋の評価は「歴史的暴落の多い月」。
もういい加減にこの歴史の呪縛は効かなくなって欲しいもの。
むしろノーベル賞の発表などの明るい材料を見出したいところ。
経験則的には実りの秋は市場にとって需給が緩んで価格下落になることが多い時期。
農産物のDNAが株式市場に受け継がれているというのも奇妙な現実。
逆に「10月は9月の延長戦」というアノマリーも聞かれる。