9月3週
今週の相場感
(2) 欧米動向
NYダウ。
もはや限界というのを多少感じたのだろうか。
得意の入れ替え戦法を弄してきた。
しかも約10年ぶりの大幅入れ替え。
除外がアルミ大手アルコア、大手金融機関バンク・オブ・アメリカ、コンピューター大手ヒューレット・パッカード。
新規組み入れが金融大手米ゴールドマン・サックス・グループ 、クレジットカード大手ビザ、スポーツ用品大手のナイキ。
ナイキを入れてきたところを見ると東京五輪のあやかろうとでもいうのかも知れない。
そもそも、限界を感じるとルールを変えるのがNYの手法。
日経平均もまた土建指数への回帰を迫られるのかも知れない。
この「ルールを変えて戦うのが欧米資本」という思考法は忘れてはいけないところ。
変わるということは欧米資本によって有利に変わるということ。
彼らは後だしジャンケンも得意だが先出しジャンケンというのも時に行う傾向がある。
(3)アジア・新興国動向
中国景気の底入れ期待感が大きくなってきた印象。金融改革に対する中国李首相の姿勢も好感されている。
【展望】
スケジュールを見てみると・・・。
週末:EU財務相会合
16日(月)敬老の日で休場、米鉱工業生産
17日(火)首都圏マンション販売、FOMC(〜18日)、消費者物価、独ZEW景況感
18日(水)訪日外国人数、米住宅着工件数、FRB議長記者会見
19日(木)貿易収支、東京ゲームショー(幕張メッセ〜22日)、全国証券大会、米CB景気先行指数、中古住宅販売、フィラデルフィア連銀指数、BBレシオ、中国中秋節(〜21日)、中国・台湾・韓国休場
20日(金)コンビニ・チェーンストア売上高、APEC財務相会合、中国・香港・韓国・台湾休場
各証券のセミナーの時期。
今週はみずほ証券。
甘利経済財政相はこのセミナーで「消費税10月1日に判断」と講演した。
目玉は山手線新駅を含めた東京の都市競争力に対する講演。
そしてナノテク関連の講演とされる。
来週はバンカメメリルのセミナー。
メガバンクを含む276の主要企業がワンオーワンミーティングを予定。
17日は浜田内閣官房参与が講演。
11時からは茂木経産相が「アベノミクスの成長戦略」について講演。
締めくくりは「Japan Rising・・・今回はこれまでと違う」のパネルディスカッション。
この「今回は違う」は曲者で「今回も違わなかった」というのが経験則だったので鬼門。
アノマリーは「セミナー時期の相場は下がらない」。
少し後ろ向きのアノマリー。