3月2週
今週の相場感
(2) 欧米動向
そもそも・・・。
ギリシャの総選挙なんて相当以前からわかっていたスケジュール。
そして緊縮派の苦戦もだいぶ前からわかっていた傾向。
あえて結果がでたところで材料視する必然性は薄い。
選挙結果が市場を左右したのではなく、市場が結果を利用したような気がする。
次のフォーカスは米歳出削減の方向性なのだろうが、これも結局わかりきったこと。
バロンズのコラムは「太陽黒点とマーケット」。
・・・株式相場が反転するタイミングは?
投資家はありとあらゆる可能性について検討してみるものだ。
しかもロシアでの隕石の爆発など最近の天体活動のことを考えると、
マーケットとの相関に関する奇抜な説の「太陽黒点の活動」について
考えてみるのも悪くない。
「ユニバーサル・エコノミクス」の最近のレポートには
黒点周期が人間に及ぼす影響が記載されている。
「過去20年間にわたり一般的な株式相場モデルの中で、黒点周期に基づくモデルを上回る
成績を上げたものはほとんどない」とまで言われている。
一般的に、黒点の数が多いほど太陽の活動は活発で株価にプラスの影響を与えるという。
太陽黒点の活動やその他のより伝統的なデータを活用したことで
2000年と2002年の相場下落を逃れることも出来たという、。
因みに黒点は09年に底を打ったという。
今年太陽の黒点がピークを迎えるのは5月から9月の間というのがコンセンサスという。
(3)アジア新興国動向
やや上昇に転じてきた中国株式市場。基本的に株高歓迎方向が確認された格好。今週は全人代が開催されることから、新政策への期待も高まろうか。
【展望】
スケジュールを見てみると・・・。
4日(月):IOCが東京視察、TPP第16回会合(シンガポール)、ユーロ圏財務相会合
5日(火):ISM非製造業、中国全人代
6日(水):日銀金融政策決定会合、米ADP雇用統計、製造業受注、ベージュブック
7日(木):白川総裁会見、景気動向指数、FRBがストレステスト結果発表、貿易収支、ECB理事会
8日(金):SQ、GDP改定値、国際収支、景気ウォッチャ調査、米雇用統計
メジャーSQ、持ち合い解消売り、決算対策売り、配当権利取りなどの月。
2008年は円高進行・金融危機、
2010年は追加金融緩和策やEUのギリシャ支援策合意、
2011年は東日本大震災と何かと出来事の多かった月。
3月弥生。
過去22年では11勝12敗で陽線率47.8%で6位。
「彼岸底」という格言もあるが、彼岸は3月だけでなく9月もある。
10日にはNYがサマータイムに戻る。
12日が新月。14日はホワイトデー。
18日に水星が順行開始。27日が満月。29日はグッドフライデー(キリストの命日)で休場。
細かいところでは、26日にシャープへのホンハイの払い込み期日。
29日にプロ野球開幕。
31日に中小企業金融円滑化法終了。
一番大きなイベントは16日の証券会館「バイオ大集合」かも知れない。
アノマリーは第一営業日は過去10年連続陽線。
大手商社の第3四半期の決算説明資料から読み取れるのは・・・。
特に、投融資計画の進捗度合い。
金属分野は通期投融資計画2000億円に対して3400億円の実行。
銅鉱山、鉄鉱石などの分野に注力している。
機械・インフラ分野は同2000億円に対して1100億円。
カナダの風力・太陽光発電、貨車・機関車リースなどが中核。
化学品分野は500億円に対して100億円。
エネルギー分野は2500億円に対して2500億円。
LNG、シェールガス・オイル開発、石油・ガス・石炭の拡張が中核。
生活産業は500億円に対して500億円。
米シニア施設、ロシアの穀物物流などが中核。
金属、エネルギーに注力している姿勢であり、発電、シェールガスなどマーケットテーマと合致。
商社を見れば市場が見えると言えるかも知れない。